第115弾





SDガンダムGNEXT


PartA


















豊富な地下資源を持つヨーロッパにおける最重要拠点・オデッサ。


ガードリーダーは前回のプレイにて、ここを守るジオン軍守備隊にガンダムチーム無しで挑戦。


攻めるには圧倒的に不利な条件だったが、ガードリーダーはあえて突撃を敢行。














ガードリーダー 「戦は勢いだ。恐れてちゃ勝機を失う。前に出なくちゃ勝てやしねえんだよ!」















二つの方向から一斉攻撃をかけたガードリーダーの采配はさすがに見事だったが・・・


敵をあと一歩と言うところまで追い詰めつつも部隊の燃料切れにより無念の停戦を迎えたのだった。






だが戦いはこの一戦で終わったわけではなかった。



そう・・・・このオデッサでガードリーダーに挑戦状を叩きつける男が現れたのだ。


















その男こそ鮫島幸雄、そのひとである。


「この世の全てを知る男」、「闘う最後のギリシャ神話」、「ボンバーマンの白き破壊神」・・・・


ガードリーダーとは幾度も死闘を演じ、そしてときには協力したロングソード連合の宿敵である。














「雑学だけの頭でっかち」と思われがちな鮫島幸雄だが、軍隊の指揮は人並み以上に優れている。


特に大軍を指揮しての防御戦術には定評があり、守りの堅さはガードリーダー以上と言われていた。

















ガードリーダー 「敵は鮫島幸雄か。相手にとって不足は無いぜ。一気に攻め滅ぼしてくれるわ!



勇者・ガードリーダーと、覇者・鮫島幸雄の戦いが始まった。


















赤軍でプレイするのは鮫島幸雄。対するガードリーダーは青軍を選択。


智将・鮫島幸雄はガードリーダーの野戦における強さを考え、CPU同様のろう城策を選択。


オデッサ鉱山中心部にズサをはじめとする防御用MSを続々と配置。











 


オデッサの北と南に拠点を持つガードリーダーは序盤から1ターン製MSを大量生産。


数は力。そして数の軍隊は即時攻撃あるのみ。


鮫島幸雄が持久戦を得意とするなら、短期電撃戦こそがガードリーダーの得意技である。














 


ガードリーダー 「このオレ様はガルスJの扱いなら自信がある。まあ見てろや」



さあ、戦いだ。


ガードリーダーはかつてニューヨーク攻防戦で大戦果を上げたガルスJを先頭に突貫。


人中の呂布、馬中の赤兎、そして兵中のガルスJ。


ガードリーダーはこの優秀な安価型量産機さえ勝利は間違いないと確信していた。













 


・・・が、対戦相手は「この世の全てを知る男」と呼ばれるほどの策士。


直球屋であるガードリーダーと違って、魔球の使い手・鮫島幸雄は同じミスを繰り返す男ではない。


鮫島幸雄はズサ部隊でガルスJを食い止めつつ、ガードリーダーを奥へ奥へとたくみに誘い込む。


そしてガードリーダー軍の隊列が延びきったのを見て、鮫島幸雄は一気に反撃開始。


移動が困難な砂漠でガードリーダーは自軍の戦力を見事に分断され、各個撃破されていった。



ガードリーダー 「オレのガルスJがやられるなんて信じられん!たかがズサ相手にだぞ!」












 


ガードリーダーのお株を奪う防戦っぷりでガルスJ部隊は大損害を出して後退。


その後も鮫島幸雄はオデッサ鉱山中心部に陣取って全く動く気配なし。


相手が動かない以上はこちらから仕掛けるしかなく、ガードリーダーは数次にわたる総攻撃を敢行。


しかし集中防御とガンタンクなどの間接攻撃によって攻勢はそのたびに失敗に終わった・・・。
















ガードリーダー 「戦意もMSバトルもオレのほうが上だが、こいつには上手さがある・・・!



ガードリーダーと鮫島幸雄、生まれた場所も月日も近い福岡県の二人。


お互いゲーム好き同士、ゲームをやり始めた時期もプレイ時間もそう変わらないだろう。


しかし両者には決定的な違いがあった。






それはゲームをプレイした時間ではなく、遊んだゲームのだった。




レベンディックを例に上げるまでも無く、一度ハマったら永遠と同じゲームを続けるガードリーダー。


一般的なゲーマーに比べ、遊んできたゲームソフトが少ないのは明白である。


それに比べ、ファミコンからプレステ、PCエンジン、ニンテンドー64、X-BOXなどを遊びつくした鮫島幸雄。


ゲームとはいえ、両者の遊びに対する姿勢は180度異なっていた。




鮫島幸雄の上手さ、それはどんなゲームに対しても柔軟に戦える器用さだったのだ。。

















 


ガードリーダーが猛攻を仕掛けては鮫島幸雄が集中防御絵跳ね返す。


ゲーム開始から1時間、この展開がずーっと繰り返された。


しかし兵力の逐次投入で決定的戦果を上げられないまま、ガードリーダー軍はいたずらに被害を増大。


まさにガダルカナルで日本軍が米軍に苦汁をなめさせられたときの再現だった(汗)














 


戦いが中盤になってくると鮫島幸雄の間接攻撃チームがさらに威力を発揮。


砂漠で身動きが取れないガードリーダー軍をガンタンク、ガンキャノン量産型らが容赦なく砲撃。


ガードリーダーはなんとか間接攻撃チームを撃破しようと突っ込むが、地形と敵に阻まれて近づけず。
















ガードリーダー 「いつから大砲の街になったんだ、オデッサは(泣)」





















間接攻撃の火線をなんとかかいくぐっても、そこにはゾロやエアリーズなど鮫島幸雄の飛行部隊が(涙)


このときMSバトルの技術ではガードリーダーが優位だったが、戦闘では連戦連敗。


「敵を間接攻撃で弱らせ、残ったヤツは物量で押しつぶす」・・・・敵ながら鮫島幸雄の采配は見事だった。












 


前線からの届くのは悲痛な叫びと増援要請ばかり。


ガードリーダーは戦局を挽回すべく、ガルスJに変え新型機ガザD、トラゴスを投入するが効果はゼロ。















 


ガザDは可変機能を持つ中堅的な優秀機だったが、情勢はどうしようもなかった。


組織的攻撃力を失ったガードリーダー軍は戦意低下し、もはや軍として機能していなかった。


結局ガザDは密集隊形を作って部隊ごと突撃し、鮫島軍の圧倒的砲火の前に散っていった・・・。

















プレイ開始から3時間弱、圧倒的不利な状況だったがここで停戦が合意。


決着を付けようと攻勢に出た鮫島幸雄軍をガザD部隊が撃退、なんとか最期の花を飾った。




ガードリーダー 「一応引き分けってことだが、完全に俺の負けじゃん。これは(涙)」


鮫島幸雄 「いや、引き分けでいいよ。こちらとしてもひどい泥試合だったし

























自称「守りの天才」ことガードリーダーの見るも無残な泥試合。


あまりにレベルの低いその采配には、ガードリーダー自身も落ち込まざるをえなかった。


失意のガードリーダーはこの後、しばらくの間GNEXTのプレイを封印したという。





















ガルスJ、そしてガザDなど投入戦力の9割を失うという屈辱的な作戦ミス。


誰がどう見ても判定負けだが、仇敵・鮫島幸雄との戦いはまだ決着は付いていなかった。










ガードリーダーが鮫島幸雄を苦しめるのはこれから1年後の2008年6月。

















舞台は「プレイ日記史上最大の対戦記」と呼ばれた徹夜の月面決戦であった。



















不利な侵攻作戦で大損害を出した「守りが専門」の軍隊
ガードリーダー軍
【ゴック】
ガードリーダーが序盤、鉱山攻撃用に量産したMS。重装甲で知られるが水中用MSのため、当然オデッサのような陸戦には全く不向きな機体。鮫島幸雄の攻撃によって瞬時に全滅した。
【ガルスJ】
かつてニューヨーク攻防戦で鮫島幸雄を屈服させた名機。火力の高さは健在。しかし「戦略における集中」と「戦術における分散」によって実力を発揮できず。奮戦むなしく各個撃破されていった。
【ガザD】
ガードリーダーが後半大量生産した可変型MS。近距離での射撃戦で力を発揮したが、動員されたガザDの多くが鮫島幸雄の間接砲撃によって撃墜。かろうじて突破した機も集中攻撃で壊滅。
【トラゴス】
大戦末期、ガードリーダーは間接攻撃能力をもつトラゴスを量産し重砲部隊を自軍でも編成。20機前後が戦線に投入されたが防衛戦ではなく、攻勢作戦で使用されたため大損害を出した。






安全第一完全防御、我ラノ守リハ絶対ナリ
鮫島幸雄軍
【ズサ】
三連ミサイルを発射する火力の高いMS。ゲーム序盤に少数だけが生産されたが中盤までガードリーダーの突撃に耐え、オデッサを守った。中盤以降はゾロやドライセンに主力の座を譲る。
【ガンタンク】
すでに旧式化した戦車型MS。だが間接砲撃の範囲は非常に広く、鉱山奥地に分散配置された。突貫するガードリーダー軍を執拗に砲撃し、ゲーム終了まで大損害を与え続けた。
【ゾロ】
鮫島幸雄・航空部隊の主力MS。装甲は厚くないが高い移動力を誇る。航空型MSはその機動性を生かし、攻撃を受けた戦線の救援に活躍。敗走するガードリーダー軍を猛追し大戦果を上げた。
【ガンキャノン量産型】
かつてガードリーダーの兄、タケシ兄ちゃんも愛用した支援型MS。HPの割に装甲が薄いため狙い撃ちにあったが、得意の間接砲撃でガードリーダーのガザDを多数撃墜。
【ガンダムMk-U】
中盤から終盤にかけて生産された万能型MS。非常に扱いやすくかなりの性能を誇る。だが慎重な鮫島幸雄はそれでも攻勢には出ず、あくまで本土防衛用としてこのMSを使用した。











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