ある者は華々しく栄え、ある者は力尽きて消えゆく戦国時代。
多くの武将たちが天下統一の夢を求めて戦い、そして死んでいった。
しかしこの永遠に続くかと思われた無限地獄もいつしか終焉の兆しが見えつつあった。
西暦1620年、百年にも及ぶ乱世は黒田長政率いる黒田家によってようやく終止符を打とうしていた。
その黒田家が天下統一を賭けて戦う最後の相手は、名将・徳川家康率いる徳川家である。
野望高き徳川家はあくまでも黒田家を倒し、天下を再び意のままにしようと企んでいたのである。
天空に二つの極星あり。
即ち北斗と南斗 森羅万象、二極一対、男と女、陰と陽。
そして、黒田家と徳川家・・・・である。
第117弾
信長の野望 嵐世記
PartH
1621年、黒田家の日本列島占領作戦も20年を経過したが・・・いよいよ最終局面。
敵は最後にして最強の敵、徳川家康である。
黒田家との死闘で弱体化していた徳川家だが、大ボスの家康が健在なのでさすがに士気は高い。
一方の黒田家はガードリーダーを筆頭とする勇猛果敢なロングソード連合一派が主流を占めていた。
支配国は黒田家が圧倒的に多かったが、戦闘力の差は拮抗しており激戦が予想されていた。
最終決戦に向け人事を強化したい黒田家は各地で在野武将の登用を実行。
結果、真田信幸(信之)・幸村の真田兄弟をはじめ多くの武将たちが黒田家へ仕官してきた。
しかしそのほかの人物はどうもイマイチな連中ばかり(汗)
1621年といえば、大坂夏の陣より6年後。
真田兄弟以外にこれといった人材が出てこなかったのも当然と言えば当然である。
だが国力では圧倒的に黒田家が優勢であり、徳川家康の治める国はわずか2カ国。
武将の質の向上化には失敗したが、兵の数ではこちらのほうが2倍も3倍も上である。
まともにやれば徳川家康の首など即決で落札できること間違い無いなしだ★
こうして黒田家の最終侵攻戦が華々しく開始。
目標は宿敵・徳川家康の本隊のみである。
総攻撃の前衛を務めるのは木村重成、沙夜香、ML、地獄の番犬らの歴戦の主力武将たち。
いずれも優秀な武将たちだったのだが・・・・
なぜかこの総攻撃に、黒田家臣の筆頭であるガードリーダーは加わってはいなかった。
ガードリーダーには家康打倒より、ずっと気に病むことがあったのだ。
それは家康の配下となった群馬参謀ナカユウだった。
旧知の間柄であるナカユウを黒田家へ帰順させるため、ガードリーダーはひたすら説得を続けていた。
ガードリーダーは「登用」に長けた家臣をかき集めてナカユウに仲間になるよう説得したが・・・
家康の強大なサイコパワーによってナカユウは完全に洗脳されていた。
このロングソード連合HPでもっとも古参の後援者であるナカユウ。
これまでの友誼を重んじるならば、「ナカユウを倒してでも天下を取る」などということは絶対にできない。
できることはこちらの思いが通じるまで言葉を尽くすのみ・・・なのだ。
どんなに時間がかかろうとも説得を続ける覚悟のガードリーダーだったが・・・事態は急変。
地獄の番犬 「うぎゃあぁッ!!ハ、ハジキ!ハジキじゃ!・・・ハジキを貸せい!!」
徳川家康本隊に突入した黒田家の攻撃部隊は大苦戦。
奥州戦線で無敵を誇った博徒番犬組も、徳川家康の強烈な反撃を浴び無残に壊滅。
数においては断然優位だったのにもかかわらず、こんな展開になろうとは(汗)
さらに地獄の番犬氏に続いて頼みの綱の木村重成、MLも敗走。
このままでは皆が危ない。
多数の兵を持つガードリーダーはすぐさま救援に行くべき・・・・なのだが・・・・
今ここでナカユウの説得を止めるわけにはいかず、気は焦るばかり。
一刻も早くナカユウを説得せねばならん。治房、もう一度群馬参謀のもとへ参るぞ!
はっ。しかしその前に天王寺舞殿が兄上にお話があるそうにございます。
なに天王寺が?いいだろう、ここへ通せ。
お取り込みのところを失礼します。出陣の前のご挨拶に参りました。
出陣だと?誰もお前の出陣命令など出してはおらんぞ。
遺憾ではありましょうが群馬参謀ナカユウは私が倒します。
な、なんだと!?気は確かか、貴様!(汗)
はい。考え抜いた末の結論です。
一介の武将が上官の許可無く出陣するなど、いくら貴様といえども許されんぞ!
お待ちを。隊長はプレイ日記第30弾での教訓をお忘れになったのですか?
プレイ日記第30弾での教訓だと?
あのときガードリーダー隊長は言われました。「百万の言葉より一つの勝利」と。
・・・!!
洗脳された群馬参謀の心を解放するには、ナカユウに勝利するしかありません。
ぬうう。言葉ではなく拳によって家康の呪縛を解くというのか。
無傷で群馬参謀を手に入れたい気持ちは分かります。しかし今はあくまで戦乱の時代。
確かに少々甘かったわ。今は押されている味方を救うのが最優先。
群馬参謀は私が引き受けます。ガードリーダー隊長は味方の救援に向かってください。
わかった。群馬参謀は、いや我が友ナカユウは・・・・・お前に託す。
ご安心を。きっと彼は心を開いてくれます。かつて私が、そうであったように。
いくら言葉を尽くして説得しようとも群馬参謀ナカユウは首を縦に振らない。
天王寺舞が言うように残された最後の手段は、戦場での捕縛だけだった。
捕縛に成功したとしても家康に絶対的な忠誠を誓うナカユウが仲間になる確証は無いが、やるしかない。
乾坤一擲、イチかバチか。まさしく最後の賭けである。
天王寺舞は真田幸村、井伊直孝ら赤備えの精鋭部隊を率いて群馬参謀ナカユウに突貫した。
黒田長政が家臣、天王寺舞!!群馬参謀ナカユウ、いざ尋常に勝負ッ!
・・・・・・・。
一方こちらは黒田長政軍と徳川家康軍。両軍本隊の激闘は大地を血に染めていた。
残す敵の城はわずか。天下統一に向けてラストスパートを賭ける黒田家。
だが敵将徳川家康は特殊能力によって倒しても倒しても復活し、黒田家の攻撃軍を翻弄していた。
味方の救援に来たガードリーダーも家康本隊を猛攻したが切り崩すことはできず。
黒田家の大兵力をものともせず、逆にカウンターパンチで黒田家の武将を撃退していく徳川家康。
「海道一弓取り」と言われる家康。その野戦における強さは間違いなくナンバー1だった。
飛び交う銃火、次々と倒れゆく仲間たち。
ロングソード連合で最強を誇るガードリーダーでさえも戦国随一の野戦指揮官に支離滅裂だった。
どうした、お前のパワーをもっと出せ!
く、くおおっ!
最後にして最強の敵・徳川家康。
史実においては天下を統一しただけあって、その能力値はケタ違いに高かった(汗)
コサックス大戦、そしてプレイ日記において常に最前線で戦い続けてきたガードリーダー。
レベンディックを神の如く崇拝し、今日の今日まで奮戦した実績は評価すべきである。
しかしそれでも徳川家康と実力差は、天と地ほどのひらきがあった(汗)
黒田武士の筆頭として、ロングソード連合の隊長として、何度も何度も家康に向かっていくガードリーダー。
だが痛感するのは埋めることの出来ない家康との敢然たる力の差だけ。
正々堂々と家康を倒し天下統一するなどやはり夢物語でしかないのか。
ガードリーダーがすべてをあきらめようとした・・・そのとき・・・・・
突如吹いた真紅の竜巻が徳川家康を強襲!!一体何が起きたのか!?
・・・・・ッ!!?
現れたのは最後の最後で洗脳から目覚めたあの男だった・・・!
隊長、ようやく会えたな。
ナ、ナカユウ!
あんたのアイサツはあとだ・・・・。
ナカユウ 「まずはタヌキ退治だッ!!」
ガードリーダー 「オオッ!!」
ロングソード連合群馬参謀ナカユウ。
隊員の中でもクールな人物としても知られるが、彼は決して軟弱な文官ではない。
瞳の奥に隠されたその情熱はガードリーダーをして、「炎の男」と言わしめたほど。
さすがの家康でもこの男の底にある烈火の魂だけは奪えなかったようだ。
とにかくこれで全ての役者はそろった。
もはやロングソード連合隊長ガードリーダーの心に迷いはない。
残る最後の仕事は宿敵・徳川家康を思う存分フルボッコにしてやるのみであるww
さあ、戦いだ!
・・・・どうあってもこの家康様と戦いたいというのだな。
家康 「よかろう!サムライとして相手してやる、こい!!」
群馬参謀ナカユウ、天王寺舞をはじめとする増援部隊をもって黒田家は再び突撃を開始。
家康に気後れしていたガードリーダーも家康の家臣・徳川忠長を粉砕し完全復活。
ゲーム中でも相性度が抜群のガードリーダー、ナカユウの両者は家康を入れ替わり立ち代り攻め立てる。
この家康様に打ち込むとは・・・。お前たち私の見込んだだけのことはあるな!
劣勢となった徳川家康だが、この大御所もただでやられるほどお人好しではない。
返す刀で黒田家の古参戦士アクトザク、大野治房の軍勢を撃退。
「どうした!もっと攻めて来い!」と言わんばかりの戦いぶりは、敵ながら見事である。
しかし流れは完全に黒田家。
最終決戦直前、修行のかいあってガードリーダーは念願の騎馬隊を率いられるようになっていた。
コサックス大戦では「騎馬隊が苦手」で有名なガードリーダーだったが・・・
このラストバトルでは馬上で猛々しく槍を振り、家康本隊へ騎馬突進を敢行★
まさかの騎馬突撃に徳川家康も動揺を隠せない。
一瞬とはいえ、この家康様を揺るがせるとは。このガードリーダーという男・・・!
家康がひるんだのをガードリーダーは見逃さなかった。
一気に勝負を決めるべく、攻撃力が跳ね上がる強攻を発動!!
強攻は攻撃力が倍増するが一定時間が過ぎれば急激に士気が下がるという、いわば諸刃の剣。
だが家康を倒す好機は今しかない。
将星落つべきときはきた。・・・徳川家康!野望とともに灰になれ!!
黒田家の一斉攻撃を受けた徳川家康は断末魔を上げながらついに爆沈。
巨星、江戸に墜つ。
さながら戦艦大和の最期かのごとき光景を見た三河武士たちはようやく全面降伏に承諾。
徳川家との戦いは、いやすべては今ここに終結したのである。
黒田家、念願の全国制覇を達成!!
旗揚げから20年余が過ぎ去ったが、言うこと無しの完全勝利である★
最後の決戦で徳川家康の首が上がらなかったのは気になるが、もはや天下は黒田家のもの。
仮に家康が生きていたとしても、すぐに捕縛されるだろう。
とてつもなく長かった戦争は終わった。
これから日本は黒田長政を祖とする黒田幕府によって統治運営されていくだろう。
家臣団を代表して主君・長政に御礼の儀を述べたのはMLの武装親衛隊・沙夜香だったw
沙夜香 「道半ばに散っていた者たちもこれで浮かばれることでしょう」
その言葉にグッと来るのもがあったのは恐らく長政だけではないだろう。
多くの戦士が戦場を舞い、内政で汗を流した黒田家。
彼らの惜しみない奉公精神と自己犠牲がなければ決して天下を得ることは出来なかった。
優れた器量を持つ長政は、天下人というの地位に甘んずることなく家臣団に改めて礼を言った。
さすがガードリーダーが家臣として仕えただけの人物であるw
このような高徳な指導者が健在である限り天下は安泰であろう。
すべて家臣を前にして黒田長政は天下統一の達成と戦争の終結を高らかに宣言。
今後は明や南蛮に負けない国を育てていくと誓うのだった。
悲願であった天下統一に祝杯をあげる黒田家の家臣たち。
ともに戦い、泣き、そして喜びを分かち合った者たちの絆は永遠だ。
彼らの奮闘は後世まで語り継がれていくことだろう。
だがこの祝いの席に最大の功労者であるガードリーダーの姿は無かった。
黒田家による天下統一を見届けたガードリーダーはすでに次の戦場へと旅立っていた。
ロングソード連合隊長に安息の地は必要ない。
戦って戦って感じられる「今」、それだけを求めてガードリーダーは新たなる戦いへと征く・・・・
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