ガードリーダー VS 鮫島幸雄
福岡県福岡市南区でレベンディックをもっとも信奉する男、ガードリーダー(25)。
その偉大なる軌跡を何度となく遮った男、鮫島幸雄(25)。
小学校で出会って以来、両者はこれまで何度なく凄惨な戦いを繰り広げていた。
だがここ数年、ロングソード連合の力をもってしても鮫島幸雄を抑えるのは至難の業であった。
増長著しい鮫島幸雄を抑えるべく、ガードリーダーはプレイ日記で鮫島幸雄・鎮圧作戦を展開。
SDガンダムX、そしてスーパーボンバーマン3…
ガードリーダーは猛攻を仕掛けるが、冷静な判断力をもつ鮫島幸雄に逆に返り討ちにあう始末。
特にSDガンダムXでの敗戦は深刻で、ガードリーダーの量産型MS至上主義は完全に崩れ去ることとなる。
このままでは終われない・・・。
ガードリーダー 「鮫島幸雄を攻撃する!奴にロングソード連合の意地を見せてやれっ!」
第9弾
ガチャポン戦士2 カプセル戦記
今回ガードリーダーが鮫島幸雄と対戦するゲームは、ファミコンのガチャポン戦士2だった。
SDガンダムXで破れて以来、ガードリーダーはシュミレーションゲームでの自信をなくしてしまっていた。
このままシュミレーションゲームの対戦から逃げ続けるか?
否、断じて否である。
これを克服するため、あえてシュミレーションゲームで鮫島幸雄に挑むのが男の道。
少年時代にやりこんだ腕はもう残っていないだろう、しかしそれは鮫島幸雄とて同じはず。
条件は同じ、臆する必要など…ない!
お互い予定・仕事などがあるため、ゲームに使える時間は限られている。
あまり広大なMAPを選ぶと一日では決着がつかない。
諸事情を考え、初期資金は20000で、MAPは6のホキュウキチヲタタケ!に決定した。
青軍 ガードーダー 赤軍 鮫島幸雄
青軍ベース周辺は障害物のない宇宙空間が続き、部隊の展開が非常にスムーズ。
一方の赤軍は障害物に阻まれた天然の要塞。守りは堅いが自軍の移動もタイヘン。
簡単に図にするとMAPはこんな感じw
つまるところ、青軍は攻めタイプで、赤軍は守りタイプということになる。
コサックス大戦で立証されたとおり、ガードリーダーは防衛戦が専門。
しかし今回選択した青軍の本拠地は守るにはあまりにも不適。
ならば取るべき手段はひとつしかない・・・そう、攻めるのみである。
序盤からガードリーダー軍は大増産体制。
1ターンで生産できるMSであるガンダム、ガンダムマークUをひたすら作りまくる。
かつてSDガンダムXで鮫島幸雄が行った一機種の大量生産を模倣したのだ。
ガードリ−ダー 「この戦い…ガンダムを主力にする!」
「世が世なら天下を狙える器」と言われる風雲児・鮫島幸雄はムサイの生産を開始。
ムサイの特色はMSを搭載できることのみならず、間接攻撃が可能な点にある。
「ムサイこそカプセル戦記で最強」という自論を立証するつもりのようだ。
さらに鮫島幸雄は、生産に2ターンかかるMAも生産開始。
ザクレロ、エルメスなど格闘能力は低いが高い火力を持つ部隊を編成する構えだ。
ガードリーダー 「…こいつじゃもうだめだ…」
弱小と知りながら、SDガンダムXであれだけ大量生産したジェガン。
ジェガン愛好家のガードリーダーは、なんと今回は1機も作らない方針。
コストも性能もほとんどガンダムと同じだったのに。
SDガンダムXの敗戦はそれだけガードリーダーにとって衝撃的だったのだ。
「この戦い、ジェガンは使わん」
ガードリーダーの決意の固さは東邦の北詰監督に勝るとも劣らないw
初期資金は20000で、ターンごとの収入も少ないためコロニー確保は最優先課題。
それは鮫島幸雄も同様で、序盤は戦闘はなく両軍ともに資源地帯確保に専念する。
開戦から資源地帯を制圧後もガードリーダー軍は、毎ターンMSを生産。
1ターンで生産できるガンダムは大量生産され、次々と前線に運ばれていく。
ガードリーダー 「これで数はそろったな。さて、うまくやれよ、ガンダム」
ガードリーダーの攻勢
資源地帯を確保したガードリーダー軍は鮫島幸雄の前線基地へ攻撃を開始。
大量生産したガンダム部隊を主力に、西と南の二方向から攻撃をかける。
鮫島 「むう、きたか」
ガードリーダー 「青軍は攻めるしかねえ。頼むぜガンダム」
ガードリーダーの先陣はいわずと知れたRX78-ガンダム、対する鮫島軍は重MSドム。
ガードリーダー 「うおおおー!!死ね、死ねえっ!」
鮫島 「つーかドム、遅いっ!!」
記念すべき開戦はガードリーダー軍ガンダムの圧勝。
ガードリーダー 「よし、いける…!」
鮫島 「こりゃあザク、グフ、ドムは作れんなぁ(汗)」
緒戦に勝どきを上げたガードリーダーは攻勢を強めるため、増援も投入。
この戦いでのガンダム、ガンダムマークUの活躍は素晴らしく、鮫島軍相手に獅子奮迅。
鮫島軍前線で両軍のすさまじい激戦が展開された。
鮫島幸雄 「ふー、なんとか防いだわ」
ガードリーダー 「くそう、そっちは守るには最適の地形だな」
しかし補給線が短く、地形的に有利なのは鮫島幸雄だった。
ガードリーダーは前線を突破しようと強行するが鮫島幸雄の厚い防衛線の前に前進は停止。
両軍ともに損害を出しながら、ガードリーダー軍は撤収した。
ガードリーダー 「しゃあねえ、攻略本でも見るか」
鮫島幸雄 「うちら、攻略本とまったく同じ展開やな(汗」
ガードリーダーの発案した攻勢ルートはガチャポン戦士2の攻略本と全く同じだったw
やはり青軍はこの地形では攻めるしかないのだが、鮫島幸雄の防衛線が厚すぎる。
おまけに鮫島軍前線はやたらとクレーターやら隕石群やらが多くて、移動力を奪われる。
ガードリーダー 「攻略本通りの展開ではムリだ。なにか作戦を変えねば…」
ゴリ押しでは勝てないと悟ったガードリーダーはここで基本方針を変更。
鮫島幸雄の前線を攻撃するのではなく、MAP右上のコロニー群の制圧に向かったのだ。
さして戦略的価値のない辺境基地にガードリーダーは、大部隊を投入。
鮫島幸雄 「ん?そっちへ向かうのか??」
鮫島幸雄 「ガンダムの大部隊ってなんか、すっげー強そうにみえる…(汗)」
ガードリーダーの操るガンダムは基本性能が上のエルメス、ドライセンとも互角以上に奮戦。
ガンダムが鮫島幸雄の出鼻をくじき、マークUが止めを刺す。
これぞ量産機を知り尽くした男、ガードリーダーの必勝パターンだった。
このガンダム部隊の攻撃の前に、貧弱な鮫島軍コロニー防衛隊は壊滅。
ガードリーダー 「ガンダムだとやっぱ心理的効果も大きい。ジェガンじゃ絶対ムリだったなw」
しかし鮫島幸雄も黙ってはいなかった。
すぐさま反攻部隊を編成し、ムサイ、ガンダムマークUをはじめとする大部隊で逆襲を開始。
本土から遠く切り離されたガードリーダー軍の不利は明らか。
傷付いたガンダム部隊ではさすがに大部隊を迎撃することは難しいだろう…。
しかしガードリーダーは敗戦を察知したのか、おどろくほどあっさり撤退した。
ガードリーダー 「よし。計画通りだ、ここを撤収しろ!」
攻めるガードリーダーと守る鮫島幸雄。
この戦い、一見互角のようだが押しているのはガンダム部隊を駆使するガードリーダーだった。
このまま持久戦に持ち込めば、鮫島幸雄をじわじわ締め上げることは可能。
しかし今日のガードリーダーは違った。
お互いが守り型だったため、SDガンダムXのときに決着までようした時間は1週間。
でも今はそんな時間はない。
あくまで1日で決着を付けたいガードリーダーに残されたのは、いちかばちかの総攻撃だけだった。
鮫島の主力部隊を右上に吊り上げたガードリーダーは、そのまま手薄になった前線へ総攻撃開始。
持久戦を嫌ったガードリーダーの最後の奇策だった。
ガードリーダー軍、二方向から総攻撃開始
これは最後にして最大のチャンス。ガードリーダーは残った全MSを投入。
ガードリーダー自慢のガンダム部隊が血気になって突破口を開くために突貫。
ガードリーダー 「さすがに手強い。しかしまだ終わってないぞ!」
ここを突破されたらあとがない鮫島幸雄も当然の如く必死に反撃。
全戦力を最前線へ移動させ、ガードリーダー軍の侵攻を巧みに阻止。
ガードリーダーはさらにズサやエルメスといった本土防衛用の予備戦力まで投入し、戦いは大混戦。
ガードリーダー 「ヒョエ〜!!!」
鮫島幸雄 「ヒョエーじゃなくて、ヒエーだよw」
ここで厄介だったのが鮫島幸雄軍宇宙艦隊のムサイ部隊。
地形と盾MSを巧みに利用して後方から間接攻撃を乱発。
はずれ弾も多かったが、命中すればガンダムといえどもHPは半分以上奪われる破壊力。
ガードリーダー軍のガンダム部隊に脅威を感じた鮫島幸雄が取った戦術は・・・・。
目には目を、ガンダムにはガンダムを。
これら鮫島版ガンダム部隊は鮫島軍前線基地でガードリーダーと死闘を展開する。
さらに今更だが、ガチャポン戦士2には制限があり1ターンに動かせるのは12回まで。
MSの生産もしつつ、多方面から攻撃をかけるには12ではあまりにも少なすぎた。
それでもガードリーダーは前に進み続けた、勝利するために・・・。
この時点でガードリーダーの操作テクニックはゲーム開始から最高の状態。
ガンダムを操縦したガードリーダーは、たとえ相手がマークUでも十分に渡り合っていた。
神々の黄昏
ガードリーダーは多大な犠牲を払いつつ、ついに鮫島軍の前線を切り崩した。
しかし熾烈な反撃受けたガンダム部隊も満身創痍、その犠牲はあまりにも大きすぎた。
ガードリーダー 「なんてこった、ここまできて・・・」
そして時間はすでに夜中の12時半…プレイ開始からすでに三時間以上が経過していた。
残ったガンダム部隊のHPは少なく、これ以上の進撃は不可能。
対する鮫島幸雄も防衛するのが精一杯で、とてもガードリーダー本土へ侵攻など望外。
お互いがすでに手詰まり状態だった・・・。
ガードリーダー 「やむをえん、ここは引き分けということか」
鮫島幸雄 「うん、たしかにこりゃあ決着がつかんね・・・」
ガードリーダー 「押してるのは俺なんだが…、結局はドローだな」
鮫島幸雄 「SDガンダムXがポイント制なのは偉大やったわ」
悲憤の停戦
こうしてガードリーダーと鮫島幸雄の戦いは引き分けに終わった。
当初、鮫島幸雄有利と思われていたこの勝負はガードリーダーが終始優勢だった。
これでSDガンダムXの因縁が晴れたわけではない。
しかしこの戦いがなにかを変えたのは事実だ。
終始勝つことに執着したガードリーダー。
そして終始負けないことにこだわった鮫島幸雄。
一見同じようだが、そこには大きな違いがあった・・・。
その答えはのちにニューヨーク攻防戦で明らかになる・・・。
たとえ正義が相手でも闘う、誇り高き剣の志士たち ガードリーダー軍のユニット |
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[ ガンダム ] TVアニメの主人公にして連邦軍の主役MS。ゲーム中では1ターンで生産できるMSの中でも真ん中くらいの実力。大量生産され、ガードリーダーの操縦技術もあって、各戦線で鮫島軍相手に大活躍。 |
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[ ガンダムマークU ] 1ターンで生産できる中でもやや強い部類に入るMS。ガンダムとは全く別の機体だが、基本的な操作は同じ。そのため操縦するのにクセがなく、ガードリーダー軍の最強MSとして奮戦した。 |
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[ エルメス ] 攻撃能力の高いビットを装備したMA。生産コストは安かったものの、2ターンかかってしまうことから量産は見送られた。高い移動力をもつため、初期配備のエルメスは資源地帯占領で使用。 |
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[ ムサイ ] 鮫島幸雄のムサイ大量生産に脅威を覚えたガードリーダーはこれに対抗して同級の生産を決意。しかし生産工場はガンダムの需要に耐えるで精一杯であり、結局ロールアウトしたのは1隻だけだった。 |
自由とゆとり、道を誤った赤い悪魔たち 鮫島幸雄軍のユニット |
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[ グフ ] 各地で猛攻するガードリーダー軍に対し、鮫島幸雄はあらゆるMSを防衛に投入。二線級の性能しか持たないグフはもはや盾代わりだったが、ガードリーダー軍のエルメスを沈める大金星をあげる。 |
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[ ザクレロ ] 生産コストは安いが拡散ビーム砲、ミサイルを装備するMA。ガードリーダーが格闘を得意としたのに対し、鮫島幸雄は高い火力で対抗。しかしガードリーダーのガンダムに生産機全てが撃墜された。 |
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[ エルメス ] 強力な射撃能力を誇るMA。生産に2ターンかかるのが難点だったが、鮫島幸雄はエルメスを重用。ガンダムを撃破出来る能力は十分だったが、その消耗に補給が追いつかず大量配備できず。 |
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[ ムサイ ] 鮫島幸雄が主力とした宇宙戦艦。強力な間接攻撃で敵MSを攻撃できる能力を持つ。鮫島軍の各防衛線に配備されガードリーダーの侵攻を食い止めた。戦闘には向かないが守りで獅子奮迅。 |
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[ ドライセン ] 格闘能力の高いMSで鮫島軍の主力として量産された。1ターンで生産できるMSの中でも優秀機だがガードリーダーの物量作戦の前に苦戦。終盤は生産ラインを止められ、ガンダムに主力を譲る。 |
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[ ガンダム ] ガードリーダー軍のガンダムの予想以上の性能に驚いた鮫島幸雄は、大戦末期になって自軍でもガンダムのライセンス生産を開始。ガードリーダー軍のガンダム部隊と死闘を繰り広げた。 |
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[ ガンダムマークU ] ガンダムとともに大戦末期、鮫島幸雄が生産したMS。高い移動力を駆使して火消し役として激戦区に投入。しかしガードリーダー軍のガンダム部隊に苦戦し、思ったほどの戦果を挙げれなかった。 |
ちょっとコラム ガンダムは「主役」ではなく、あくまで「チームの構成員」 |
このガチャポン戦士2での対戦でガードリーダーが行ったことはひとつ。それはすなわち、「生産MSの限定」だった。 ガードリーダーがゲーム開始から停戦まで作ったMSはガンダムとガンダムマークUのたった2種類に過ぎなかった。ガードリーダーが着目したの、ガンダムのもつ量産型MSとして最小の消耗率と最大の戦闘力だった。この生産機種の絞込みはガードリーダー軍の部隊構成は常に一定に保持した。 さらにガンダムのみを使い続けたことにより、ゲーム開始時点では互角だったガードリーダーと鮫島幸雄の操作テクニックは、終盤明らかにガードリーダーが優勢に立っていた。量産MSの絞込みに悩んだ鮫島幸雄は終盤になってガンダム、およびガンダムマークUの量産を開始したが、飛躍的に練度が上昇していたガードリーダー軍のガンダムは、一般的に鮫島幸雄のガンダムマークUと同等の戦闘力を発揮した。 ガンダムを主役でなく、あくまでもチーム構成員としたガードリーダーの采配。消耗してもすぐ再編成し攻撃してくるガンダム部隊を見た鮫島幸雄は、終始防戦一方に立たされるのである。 ガンダム、ガンダムマークUのみで構成されたガンダム部隊の活躍は、結果的に鮫島幸雄の行動を常に受身とし、ガードリーダーの前進を常に勇気付けた。 |