第11弾





アドバンスド大戦略 鋼鉄の旋風








アドバンスド大戦略-鋼鉄の戦風、セガサターンの中でも屈指の迷作、いや名作です。


このソフトをやりこんだのは1997年くらいだったと思います。











本作の売り文句は、この悲劇が二度と繰り返されないことを願ってである。




ガードリーダー 「そう思うんだったらゲームになんかすんなよ!」


1997年、当時中学生だったガードリーダーはこう反発したこともww









2008年・・・ガードリーダーはすでに社会人になっていた。


ひさびさに電源を入れて出てきたオープニング画面には、あのアドルフ・ヒトラーが。







そして行進するドイツ軍歩兵部隊・・・


普段なら枢軸国びいきのガードリーダーも、この異様なオープニングには複雑な心境。






第二次世界大戦、それは引き起こされた戦争。


やはり1人の人間としてヒトラーの侵略行為を許すわけにはいかない。


ロングソード連合隊長ガードリーダーは決断する。



ガードリーダー 「我がガードリーダー軍は、たとえドイツ軍が相手でも戦う!」















選んだMAPはフランス…。


ドイツの電撃戦阻止が目的である。


連合国は嫌いなのでフランスやイギリスは使いたくない、だがドイツの暴虐を許すわけにはいかぬ。


ガードリーダーが選んだ国家は・・・









なんと弱小国家のベルギーであった。










ベルギーはドイツと隣接し、すでに敵とは目と鼻の先である。


それにしてもベルギー軍は歩兵ばかりで、戦車が一台もないとは・・・(汗)


これでどうやってドイツの侵略を防ぐつもりなんだ、ベルギーは(泣)


同盟関係にあるフランス、イギリスは後方にいてあてにならない。


せめてフランスのマジノ線みたいな要塞郡があれば侵攻を防げるものを・・・。












しかし弱小国家とはいえ、ベルギーも伊達に中立国を名乗っていない。


ドイツとの国境線には当時、難攻不落の要塞と言われたエバンエマール要塞が!


(参照:ウィキペディア「エバン・エマール要塞」)


この要害をうまく活用すればドイツ軍の侵攻を阻止できるはずである。


我がベルギー軍は侵略者を許しはしない・・・徹底抗戦だ!






















ゲームスタート。


行動順はドイツ→イギリス→フランス→ベルギーの順である。


まずはドイツの行動ターン。電撃戦の始まりとなるか!?












ドイツ軍はなんといきなり150ミリ野砲でエバンエマール要塞を砲撃。


要害のエバンエマール要塞を真っ先に破壊しに来るとは・・・なかなかの戦略だ。








ガードリーダー 「おいおい・・・」


ドイツの150ミリ野砲による先制攻撃は思った以上に強力だった。


たった一度の攻撃だが損害はなかなか大きい・・・エバンエマール要塞、大丈夫か?


いやここはベルギーの守護神、エバンエマール要塞を信じよう。











ガードリーダー 「こ、今度はスツーカか!!」


つづいてドイツ軍は電撃戦でおなじみの急降下爆撃機Ju87スツーカを投入。


独特の金切り声をあげるスツーカ隊はエバンエマール要塞へ急降下。










ガードリーダー 「対空機銃、なにやってんの!」


・・・・聞いてないぞ。


エバンエマール要塞には対空砲がないのか!


これじゃあ完全に標的だ。誰でもいいからなんとかしろ!












ガードリーダー 「ありゃ・・死んだの」














「ぜ、全滅ぅ?エバンエマール要塞が全滅…。1ターンも経たずにか!?」


エバンエマール要塞はたった二回の攻撃で壊滅した・・・。











 

エバンエマール要塞を落としたドイツ軍はついにベルギー領に突入。


機械化されていない貧弱な装備のベルギーに対して、ドイツ空軍の情け容赦ないじゅうたん爆撃が。











たしかベルギー軍にも戦闘機はあった。たった1ユニットだが(汗)


ただし・・・おそろしく能力が低い。


戦闘機なのに対空力がズバ抜けて低いのでこれでは敵にまともに攻撃すらできない。









結局このたった1ユニットしかない戦闘機もドイツの誇るFw109に完敗。


ベルギー空軍もたった1ターンで地上から消滅した・・・。










 

ドイツ軍の進軍は止まらない。巨大の鉄の流れがベルギー本土に注ぎ込まれる。










もちろん我がベルギー軍歩兵部隊も反撃を試みたが・・・









貧弱な歩兵部隊ではドイツの戦車師団にかなうはずもなく各地で惨敗。


まだ1ターン目、こっちは操作すらしていないのに・・・


地獄のドイツ軍ターンはベルギーに多くの損害を与えてようやく終了した。










続いてイギリスターン。


ベルギーのピンチを見かねて、果敢に戦闘機部隊でドイツ空軍を猛攻!


・・・と思ったら逆に返り討ちにあう始末。


なにがジョンブル魂だ、夢見させるようなこと言うな!!(泣)










フランスターン。


フランス軍は要害マジノ線を使い、巧みにドイツ軍機甲師団の侵攻を阻止。


たった2回の攻撃で消滅したエバンエマール要塞とは雲泥の差である(汗)










そしてようやくベルギーのターンに・・・本当に長い道のりだった。









ゲーム開始前、この状態だったベルギー軍(紫)は・・・












ガードリーダー 「げえっ!」


なんと1ターン目でこの有様・・・これは酷すぎる・・・。










しかもベルギー軍には金がない!


制空権を確保しようにも戦闘機すら作れない・・・!








作れるのは貧弱かつ移動力ゼロ予備役兵ばかり・・・。










これではとても反撃どころではない。


予備役兵を作れるだけ作って、ひたすら守る以外選択肢はない。











そういや重装機兵ヴァルケンでの最終ステージはブリュッセルだったが・・・


大戦略のベルギ−のほうがはるかに状況が悪い。


これじゃあまるでレベンディックなしでヴァルケンを倒せといっているようなものだ。








歩兵だけでヴァルケンに勝てるかよ















ガードリーダーがなにもすることもできず、再び地獄のドイツ軍ターンへ。


ガードリーダーは大量生産した予備役兵にベルギーの運命を託すが・・・








 

ドイツ軍の爆撃、砲撃、そして歩兵部隊の3段攻撃にベルギー軍は大敗。


大量動員された予備役兵部隊もあっという間に消耗し、ついに戦火はベルギー司令部へ・・。



ガードリーダー 「あきらめねえ・・・こうなりゃ首都決戦あるのみよ」












ガードリーダー 「来たな、ドイツのはげ鷹どもめ・・・」










ガードリーダー 「派手に出迎えてやろうぜ!」


たとえどんなに劣勢であろうと侵略者に屈するガードリーダーではない。


最後の瞬間がくるまであきらめない・・・あきらめた時死ぬのが戦争だ。









ベルギー司令部は全対空機銃をもってドイツ軍機を迎撃。


さすがにガードリーダーが直々に指揮を取った部隊は強く、頑強に抵抗。


2ターン目のドイツ軍攻撃は、ガードリーダーの反撃によって血の海に終わった。


ガードリーダー 「ベルギーは終わらない…いや終わらせない」










そしてようやくベルギーの2ターン目・・・。








いまだにベルギー司令部は健在だが、もはや・・・


司令部はすでにドイツに包囲され、これでは歩兵を動員することもできない・・・


さすが天下のドイツ軍、強さは尋常じゃないぜ。













ガードリーダー 「我がベルギー軍もこれまでか・・・」


司令部にせまるドイツ軍戦車部隊、最後のときはやってきたのだ。














状況は絶望的…


気分はまさにシェルマーク大統領と同様である。


もはやガードリーダーの取るべき手段は自決しかないのか…?


人生あきらめも肝心・・・我々はよく戦った。






ガードリーダー 「今の私にできることはこれぐらいだ・・・」






















ベルギー司令部、最後の野砲で反撃開始。ドイツ軍の先鋒部隊を撃破。


ガードリーダー 「誰があっさり我が領土を渡すか!・・・逝くときゃ一緒にだ」













もはや気分はビトウスである















ガードリーダーの奮戦に慌てたドイツ軍ルフトバッフェは再び司令部を空爆。


四面楚歌…先ほどの反撃がイタチの最後っぺってヤツだったのだ。











ガードリーダー 「くそ、敵の空挺部隊らしい!こっちへむかって・・・ぐわぁ!!


空爆後にドイツ軍は精鋭の降下猟兵を投入、ベルギー司令部は・・・壊滅した・・・。














ベルギー軍の抵抗は沈黙…ブリュッセルは陥落した。


終わってみればわずか3ターン。完全に電撃戦のシナリオどおりだった・・・。


・・・「守りのガードリーダー」といえども、ベルギー軍では守りようがなかった(泣)


























この悲劇が二度と繰り返されないことを願って











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