「ガードリーダー将軍、失礼致します!」


 「おう、リジュか。お前もこっちへ来て飲むがいい」


 「そんなことより大変でございまする…!」


 「一体なんじゃい?宝くじでも当たったのか?」


 「鮫島幸雄が再び謀反の兵を挙げました!

 「なに!お、おのれぃ、前回命を助けてやった恩を仇で返すとは!」













    


ガードリーダー VS 鮫島幸雄










前回屈辱的敗戦を喫した鮫島幸雄だったが、その体制の立て直しは予想以上に迅速だった。


再び侵略の虫が動き出した鮫島幸雄は、ついにガードリーダーに宣戦を布告。












ガードリーダー 「ロ…ロングソード連合、敵襲だあ!出撃しろー!!」



レベンディックを信奉する破壊主義者、ガードリーダーが勝つか。


それとも自由と自主を尊ぶエゴイスト、鮫島幸雄が勝つか。


ガードリーダーの掃討戦と鮫島幸雄の報復戦が始まった。















第15弾





ガチャポン戦士3 英雄戦記























今回、ガードリーダーと鮫島幸雄が対戦するソフトはガチャポン戦士3英雄戦記である。


このゲームはこれまでのガチャポン戦士2などとは違い、戦闘は完全なコマンド式に変更。


アクション要素がなくなった分、極めて戦略の重要性が高くなったファミコンソフトである。










今回ガードリーダーが鮫島幸雄を迎え撃つMAPは地上編「しろい?!ガンダム」である。











 


鮫島幸雄が使用するのが青軍(連邦系)、ガードリーダーが使用するのが赤軍(ジオン系)


正面戦力ではほぼ互角。


さらにアクション要素も無しとなると勝敗を左右するのは互いの指揮能力ということになる。








ガードリーダー 「このゲームはとつおと中学生の頃やったぜ」



プレイ経験のあるガードリーダーに対し、鮫島幸雄はガチャポン戦士Vはなんと初プレイ。


よもやロングソード連合が初心者に後れを取るはずがない。






ガードリーダー 「この勝負・・・このガードリーダーがもらったぜ!!」


















 

ゲームスタート!!




鮫島・ガードリーダーの両軍は国境線で序盤からすでに対峙。


未経験のため鮫島幸雄はいつもにまして慎重な戦略で、ゆっくりと陣固めを行う。







対するガードリーダーは序盤からパイロットの質に驚いた。






ガードリーダー 「クワトロがレベル20なのにこっちは
レベル6とかばっかりやん!!」






ゲーム開始時点から鮫島幸雄にはクワトロ(レベル20)、カミーユ(18)、ロベルト(11)など猛者ぞろい。


一方ガードリーダー軍は、ジェリド(14)、カクリコン(9)、アドル(6)、シドレ(6)など散々な陣容。

















ガードリーダー 「いけー!マラサイ!男になってこい!!


味方陣容のふがいなさに嘆いたガードリーダーは早くも先制攻撃。


こうなったら鮫島幸雄の体制が整う前に一気にけりをつけるのだ!









ガードリーダー 「げえっ!?」


結果は百式、リックディアスに完敗・・・


パイロットの質以前に、MSの性能にも大きな隔たりがあったようだ(汗)







 

鮫島幸雄 「思った以上に百式は使えるわー」


ガードリーダー 「クワトロ、殺す!!



序盤にしてクワトロの駆る百式に手も足も出ない・・・


しかしそれがかえってガードリーダーに平常心を失わせる結果となり、無謀な突撃が続行。


川を渡って南下しようとしたガードリーダーのMS部隊は次々と壊滅していった。



ガードリーダー 「こ、これはちょっとマズイ…なんとか戦力の補充をしないと」











初心者・鮫島幸雄が思った以上に手強いと知ったガードリ−ダーはいったん突撃を中止。


消耗した戦力の回復をはかるべく、量産機ドムを大量生産し部隊の再建を図る。








ガードリーダー 「よし、いけ!ドム部隊!!」


ガードリーダーの得意分野である「短期大量生産」によって軍の体裁は整った。


あとは征くのみ。








ガードリーダーは虎の子であるドム軍団で鮫島幸雄の海岸防衛線に総攻撃を開始した。















ガードリーダー 「おい」












ガードリーダー 「おいおい」














 「ガードリーダー将軍!ドム部隊、全滅です


 「な、なんじゃとぉっ!












 


ガードリーダー軍ドム部隊、あっという間に沈黙・・・


どうやらドムの性能は完全に二線級のものであった(汗)


ガードリーダーの弱体化を見た鮫島幸雄は、ここぞとばかりに国境を侵犯する。








ガードリーダーは対百式用に開発したギャプランを投入するがあえなく撃墜。


海岸の都市は次々と鮫島幸雄の手中に落ちていった。



ガードリーダー 「くそ、こうなったら・・・最後の手段だ









ガードリーダー 「いけ!サイコガンダム!!!












 


ガードリーダー 「全力射撃だ!ブチ殺せー!!


鮫島幸雄 「・・・・・・ぁっ!!!」



追い詰められたガードリーダーはついに奥の手であるサイコガンダムを投入。


その絶大なる火力で鮫島幸雄のZガンダム・百式をはじめとする攻勢部隊を次々と壊滅させる。


その圧倒的な破壊力を目にした鮫島幸雄は血の気がひいてしまうほどだった。


まさにサイコはガードリーダーにとって、サイゴにしてサイコウのガンダムであったw









 


ガードリーダーのサイコガンダムの攻撃により大きな被害をこうむった鮫島幸雄軍。


しかし優れた内政手腕を持つ鮫島幸雄はすぐさま増援を派遣し数の力でガードリーダーを圧倒。


所詮サイコガンダム一機だけで戦線を維持できるはずもなく、結局ガードリーダー軍は後退。


切り札であるサイコガンダムも、その移動力の低さから包囲され轟沈していった・・・。








 

ガードリーダー 「ひ、ひでえ!」


さらにガードリーダーに追い討ちをかけたのが軍資金の欠乏だった。


ガードリーダー軍ではすでに高性能なMSを作る資金が残っておらずザクやグフしか支給できず・・・。


そしてそれら貧弱MSはZガンダムや百式、ガンダムマークUなどの前に瞬時に潰え去った。









対する鮫島幸雄は量産機、ジェガンの大量生産を開始。


その優れた性能で、本拠地周辺で徹底抗戦するガードリーダー軍MS部隊を駆逐していく。



ガードリーダー 「お、俺に断りもなくジェガンを作りやがるとは…!


鮫島幸雄 「ウチが実はジェガン党だっていうのを知らんかった?w」












もはや大勢は決しつつあった。さすが鮫島幸雄、見事な采配である。


満を持して鮫島幸雄軍は、その圧倒的軍事力を背景に総攻撃を開始した。






 

ガードリーダー 「押されておるのか・・・ひるむな!!」


すでに満身創痍のガードリーダーだったが、鮫島幸雄の総攻撃にあくまでも徹底抗戦。


ロングソード連合にとって、降伏など論外。


ガードリーダー軍本土防衛隊はサイコガンダム2機をはじめ、ドム部隊が命懸けで反撃。










ガードリーダー軍の予想以上の抵抗で、鮫島幸雄の損害は膨大なものとなった。


しかし損害を上回る補給力によって鮫島幸雄はゆっくりと、そして確実にガードリーダー軍を撃破。









ガードリーダー 「全員戦って死ね!!」


ガードリーダー軍ザク部隊の生命をなげうった特攻も、鮫島幸雄には通用せず・・・。












ついに最後の時は来た・・・


すでにガードリーダーの本拠地はもう鮫島幸雄軍先鋒部隊に包囲されつつあった。











降伏を拒み、華々しく散ることを選んだガードリーダー軍は、最後の突撃を敢行。


残った航空母艦、そしてMS部隊は十倍の兵力を持つ鮫島幸雄の大軍の中に突入していった。




鮫島幸雄 「ガウで突撃する人なんて、ひさびさ見たよw」















対戦開始から3時間・・・鮫島幸雄軍はガードリーダー軍を完全に制圧した。



この戦いの終止符を打ったのがガードリーダーが愛したジェガンだったのは歴史の皮肉だろうか・・・。
















ガードリーダー 「ロ・・・ロングソード連合・・・バンザイ・・・・」




突撃と現地死守に固執し、部下に無駄な出血を強いたガードリーダーの采配は完全に裏目に・・。



ガチャポン戦士3が初プレイながらも、鮫島幸雄は見事にSDガンダムGNEXTの借りを返したのだ。




















鮫島幸雄 完勝








ガードリーダー 「サイコがもうちょい量産できていれば…」




鮫島幸雄 「いやー途中は危なかったがなんとか勝てた」




ガードリーダー 「くう・・そっちはリックディアスが頑張ったな」




鮫島幸雄 「いや、やっぱり強かったのはマークUだね」




ガードリーダー 「こっちのドム完全に期待ハズレだったよ!




鮫島幸雄 「・・・それは作ったほうに責任があると思うぞ」
















自由と平和・・・「なんのために戦う」かが明確化された市民の軍隊
鮫島幸雄軍
【 ガンキャノン 】
鮫島幸雄軍の支援用MS。すでに旧式化していたが、性能的にドムと同等で、ジムUとともに侵攻作戦を支えた。任務は主に後方支援だったが、末期にはガードリーダー軍本土にも上陸。
【 ジムU 】
鮫島幸雄の初期ユニットの中でも最多のMS。その数を生かし、都市占領に活躍。マラサイやサイコガンダムの攻撃を受けながらも、ガードリーダーの猛攻から都市を死守した。
【 リックディアス 】
対戦中盤、MSの絶対数に悩む鮫島幸雄は、安価で適度な攻撃力を持つMSの量産を決意し、リックディアスを開発。百式やZガンダムの護衛機にも登用され、高い護衛能力で活躍。
【 百式 】
鮫島軍のエースパイロット、クワトロが乗るMS。高い能力でバランスが取られた優秀機。初期の迎撃戦からサイコガンダム討伐まで活躍。鮫島幸雄が全幅の信頼を置いた名機である。
【 ガンダムマークU 】
標準的な戦闘力を持つMS。その使い勝手のよさから鮫島幸雄が好んで使用した。総攻撃を敢行したガードリーダーのドム部隊に圧勝。この活躍で鮫島幸雄は戦いの主導権を握った。
【 ジェガン 】
量産を目的に設計されたMS。ガードリーダーが愛した名機。鮫島幸雄の主力MSとして後半戦、大量生産された。物量で押す戦術で進撃。ガードリーダーの守備隊と激戦を演じた。
【 Zガンダム 】
ゲーム中でも最高の移動力を持つMS。高い機動性を生かし、ガードリーダー本土への侵攻作戦で大活躍。機動力だけでなく戦闘力も抜群で、ガードリーダーの守備隊を蹂躙した。






大量生産によって生まれ、大量消費によって消え行く
ガードリーダー軍
【 マラサイ 】
ガードリーダー軍に初期配備されていたMS。性能的にはリックディアスと同レベル。ジェリド、ライラなど有名パイロットが乗ったがZガンダムなどに比べて攻撃力不足は明らかで、後方支援に徹した。
【 ガルバルディΒ 】
マラサイと同じく初期配備MS。都市防衛用MSとして奮戦。侵攻するリックディアス、ジムUなどと死闘を演じた。鮫島幸雄は本機の戦い振りを賞賛し、「ガンバルディΒ」と贈り名をした。
【 ドム 】
ガードリーダーが大量生産した重MS。低コストでの生産が可能だが性能は完全な時代遅れ。鮫島幸雄の主力MSにあらゆる点で対抗不可能。一部の部隊を除いて一方的な損害をこうむった。
【 ギャプラン 】
鮫島軍のエースパイロット、クワトロが乗る百式は脅威だった。それを撃破するために派遣されたのがギャプランだった。エースキラーとして活躍が期待されたが逆にクワトロに撃退された悲運の名機。
【 グフ 】
サイコガンダムの生産は消耗に次ぐ消耗で疲弊していたガードリーダーの国力をさらに悪化させることとなった。ザクしか作れなくなったガードリーダーはグフを部隊長として組み込んだが無駄だった。
【 ザク 】
もはや資金が尽きたガードリーダーはもっとも安いザクを大量生産し少しでも戦線を保持しようと画策。しかしザクが実戦に耐えれるはずもなく、Zガンダムやジェガンにより戦場の露と消えた。
【 ケンプファー 】
対戦終盤、劣勢のガードリーダー軍では高コストのMSを生産するのが難しくなっていた。そこで生産されたのが安価で優秀なケンプファーだった。しかし1機編成だったため狙い撃ちにされ活躍できず。
【 サイコガンダム 】
絶大なる火力を誇る大型MS。生産された3機のサイコガンダムは鮫島幸雄を各地で撃退。しかし移動力を欠いたために攻勢に出れず、いずれも本土防衛用の固定砲台として利用された。















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