そこの二人!ちょっと待ちなさい。



 なんだ?



 あれ、さっき見たぞ。この子。



 あれが女の子に言うセリフですか。あなたたちには心というものは無いの!?



 なんなんだ急に。



 悪いんだけどさ、俺たち急いでるんだ。話はまた今度にしてくれないかな。



 そう・・・。それがあなたたちの答えというのなら、残念ね。



 んじゃ。



 待ちなさい。あなた達を今からロングソード連合の名において処罰します。



 ロ、ロングソード連合!?



 こいつ・・・あ、あのロングソード連合の隊員かよ!



 おい、マズいぜ(汗)



 あ、ああ。ここは逃げたほうがよさそうだな。



 私は隊長直属部隊の木村理恵。逃げ場はないわ。大人しくしなさい。



 え・・・?木村理恵?



 木村理恵といえば、たしかロングソード連合最弱の兵じゃないか。



 なんでえ。一瞬ひやっとしたぜ。驚かしやがってw
























 相手があの木村理恵なら、俺たちでも十分倒すことができる。



 マシンピストル・・・!



 俺らも何の力も持たずコミケ巡りしてるわけじゃない。万が一の備えはあるのさ。



 せめて2、3人連れてくればいいものを。単身でやってくるとは愚かな女だ。



 所詮ロングソードで怖いのは怪力女の天王寺と、ナカユウとかいう群馬のヤマザルくらいさ。



 ははは。まったくだw



 ・・・・誰がヤマザルだって?




















 げえっ!ナカユウ!!













 ご苦労様です。お待ちしてました。



 やれやれ。ようやく出番が回ってきたと思ったら・・・こんなザコどもの掃除とはね。



 はわわわわ(汗)



 わざわざお呼び立てしてすみません。隊長直々のご命令でしたので。



 フッ、隊長も人が悪い。たった2匹のガキにこのオレを差し向けるなんてw



 お、終わりだ。俺たちもう終わりだ・・!



 あれが群馬参謀ナカユウ。か、勝てねえ。勝てっこねえ〜(泣)



 さて小僧ども。泣くもよし、逃げるもよし。さっさと覚悟を決めるんだな。




 チ、チクショウ!!撃て、撃ち殺せェー!!



 ひい!死ねー!!



 フフフ。遅い遅いっ。























第360弾





Piaキャロットへようこそ!2


PartL














 


自分のファンだと信じていた少年達に裏切られてしまった榎本つかさ。


「コスプレ姿の自分を評価してくれただけでも嬉しい」と込み上げる想いを抑えて仕事に出るが・・・













 


やはり精神的ショックは大きく、夕方には体調不良という理由で早退したらしい。


スイマーはすぐに駆けつけたい衝動を堪え、勤務時間終了とともにメガダッシュで寮に向かった。

















榎本つかさの部屋に急行したスイマーだったが、ドアは硬く閉ざされており返事はない。





 つかさちゃん!オレだ、スイマーだ。ドアを開けてくれ。



 どうした。開けてくれないのか。



 はい。「誰にも会いたくない」とだけ言ってそれっきり返事はなしです。



 まいったぜ。マジかよ。



 しょうがありません。管理人さんに事情を説明して鍵を貸してもらいましょう。



 お待ち下さい、スイマー将軍。それでは間に合いませぬ。



 間に合わない?どういう意味だ。




















 このまま無為に時間をかければ最悪の場合、自害に及ぶかもしれませぬ。



 じ、自害だと!?そんなバカな(汗)



 榎本様はご自身を完全に否定されたのです。最悪の事態は想定すべきかと。



 くうう。わかった。



 強行突入か・・・やむ得ん。溝蠍、パンツァーファウストでブチ壊せ。



 了解!




















対戦車ロケットの近距離射撃でなんとかドアをこじ開けたロングソード連合とその一行。


スイマーはためらうことなく部屋に突入。















電灯がすべて消された闇の中、榎本つかさの捜索を開始した。






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