タケシ兄ちゃん 「おい、ヒロアキ。この漫画なかなか面白いな」




ガードリーダー 「ああ、獣王バイオだろ?最高の名作の一つだぜ」




タケシ兄ちゃん 「はっはっは。まあ内容は北斗の拳そのまんまだがな」




ガードリーダー 「いや違う。北斗の拳のほうが獣王バイオをパクッたんだぜ」




タケシ兄ちゃん 「なにッ!?マジかよ!?」




ガードリーダー 「ウソだけどな」




タケシ兄ちゃん 「ウソつくんじゃねーよ!!







2008年5月、ガードリーダーの実家に戻ってきた兄・タケシ兄ちゃん。


このとき結婚を4ヵ月後に控えたガードリーダーの部屋は、すでに漫画がほとんど消滅していた。


わずかに残った漫画、
「獣王バイオ」を読み漁っていたタケシ兄ちゃんにひとつ提案してみることに。






ガードリーダー 「どう?暇なら俺とゲーム対戦でもしねえ?」



タケシ兄ちゃん 「ほう、お前と?全然かまわんよ」




















第39弾





SDガンダムGNEXT


















 


今回の舞台はガードリーダーが特別に用意した
タンピコ決戦MAPである。


実を言えばこのMAP、ガードリーダーが
とつおとの対戦用に用意したものであった。


しかし首都圏に移動したとつおとの対戦は難しく、このMAPは兄との対戦編で使うこととなった。




MAPはタンピコの左半分のみを使用し、ともに生産ベースは一つだけ。


初期配置MSは
ブルー軍にかなり有利なように設置してあるのだが・・・


レッド軍も
ガードリーダーが使うことを想定して、お気に入りのドムットリアを四機も配備しておいたw















タケシ兄ちゃん 「俺の友人の後藤君がよくこのゲームをやりよったわ」


ガードリーダー 「ほう?あの後藤又兵衛か」



「獣王バイオ」を読み終えたタケシ兄ちゃんとの
ゲームバトルスタート!


(青軍はタケシ兄ちゃん。赤軍がガードリーダーである)





タケシ兄ちゃん、GNEXTのプレイ経験は浅いものの
持ち前のセンスで早くも操作を習熟。


ガードリーダーが用意した練習用MS(旧ザク)を難なく撃破することに成功。












 


さすがは
「守りのガードリーダー」の兄、「攻めのタケシ」である。


頑強に抵抗するガードリーダーの
ズサ改部隊を初期配置MSで苦もなく撃退。













タケシ兄ちゃん 「ふふふっ!これじゃあ、もう勝ったも同然やな」



もともと
青軍有利にMAPを設計していることもあって、タケシ兄ちゃん軍は大攻勢。


初期配備機体の性能を生かし、随所で防衛している旧ザク、ズサ改の最終防衛線を突破。



ガードリーダー 「ヤツめ、もう勝った気でいるな。では教育してやるか」











 


ここでガードリーダーはついに切り札である
ドムットリア部隊(4機)を戦線に投入。


その攻撃力は凄まじく、メタス改とスーパーガンダムを
一瞬にして粉砕した。



タケシ兄ちゃん 「この緑色のトムリアットみたいな奴はやたら強いな・・・」










 


タケシ兄ちゃんの軍団を押し戻したガードリーダー軍は、
デナン・ゾンで反撃開始。


SDガンダムXに比べて明らかに弱体化したものの、ヘビーマシンガン使いやすさ抜群。


MS性能では劣っているものの、次々とタケシ兄ちゃんの部隊を突破していった。








 


さらに増援としてガードリーダーは
バイアランゾロを大量生産し、大飛行部隊を創設。


その高い移動力にものをいわせ、タケシ兄ちゃんの本拠地をじわりじわりと
包囲開始。










 


この包囲下にあってタケシ兄ちゃんはジムVから
ガンキャノン量産型に生産ラインを切り替え。


性能こそ平凡な機体であるが、タケシ兄ちゃんの操縦テクニックは高く
勝負は五分五分だった。






ガードリーダー 「いいのか?ガンキャノンばかり量産していて」



タケシ兄ちゃん 「ん?」




ガードリーダー 「そんな余裕ねえだろ、兄貴」


















タケシ兄ちゃん 「あるよ?」












ガードリーダー 「・・・ッ!!」





タケシ兄ちゃん 「もっと全力でぶつかれよ、ヒロアキ」













 


ガードリーダー 「突撃だっ!奴らにロングソード連合の力を見せてやれ!!」



久しく対有人戦で勝利してないガードリーダーは、勝利を目指してタケシ兄ちゃんに
全力攻撃を開始。


タケシ兄ちゃん軍の本拠地付近では一進一退の攻防が繰り返された。











この本拠地攻防戦でもっとも威力を発揮したのはガードリーダーの
ドムットリアだった。


その高い移動力もさることながら、バトル変形時の
ガトリング掃射最高に気分が良かったw




タケシ兄ちゃん 「ガンキャノンじゃダメだな。もっと強そうなのを作らんと・・・」




ガードリーダー 「はっはっは、なんでも好きなの作りな♪」



















タケシ兄ちゃん 「じゃあコイツ強そうだから作ろう」



ガードリーダー 「ちょw」











なんとタケシ兄ちゃんが作ったのは・・・
禁断のMSであるトールギスだった・・・(汗)















 


プレイ日記第19弾(対とつお戦)
で恐ろしい一騎当千ぶりを発揮した白い悪魔トールギス。


その圧倒的戦闘力は重力下でもまったく遜色することなく、
瞬く間に形成を逆転。


文字通り
たった一機で劣勢を覆したのだった。


(作ったものはしょうがないので、ガードリーダーは一機だけならOKと特例で認めたw)









タケシ兄ちゃん 「んー!いい音だなあ、ヒロアキィ」



ガードリーダー 「く!なんだと!?」




タケシ兄ちゃん 「てめえには聞こえねえか?俺にはよーく聞こえるがなあ」















「てめえのメッキがはがれる音だよ!!」



















それでもガードリーダーは体勢を立て直し、タケシ兄ちゃんの本拠地に再び総攻撃を敢行。


性能で劣るガードリーダー軍だったが
錐(きり)の戦法で一点突破に成功。敵防衛線を突破した。





タケシ兄ちゃん 「さすがつえーな。じゃあトールギスもう1機作るか



ガードリーダー 「そ、それは約束が違う!」




タケシ兄ちゃん 「しょうがないよ〜。だってお前がどんどん攻めてくるもん」



ガードリーダー 「ユニットの性能じゃなくて、采配で勝負するのが楽しいんだよ!」



タケシ兄ちゃん 「むむむ」



ガードリーダー 「大事なのはたとえ自分が劣勢でもあきらめない心の強さだと思うよ?」











さすがにトールギスを二機も作られては勝負にならないのでガードリーダーも
必死の説得w





はたしてその結果は・・・


















タケシ兄ちゃん 「うんうん、わかるなあ。オレはその手の話に弱いんだ」



ガードリーダー 「え?じゃあ作るのを止めてくれるの!?」

















タケシ兄ちゃん 「だめ」


















ガードリーダー 「もう最悪・・・・」















悪夢としか言いようがないトールギスの増産・・・


「戦争を早く終わらせるため」と称しタケシ兄ちゃんは、さらに三機目の生産まで強行。


強力MSで無敵化された部隊で一気に勝負をつけるつもりのようだ。




タケシ兄ちゃん 「終戦を急ぐぞ。オレは無益な戦いは嫌いなんでね」


ガードリーダー 「・・・オレはてめえが嫌いだ」



















トールギス三機の猛攻にさらされるこうとになったガードリーダーの前線は
次々と崩壊。


ガードリーダーも増援を送り必死の反撃を見せるが・・・もとより
戦力差は圧倒的だった。




ガードリーダー 「くそ!トールギス、トールギス、トールギスって・・・汚いぜ!」



タケシ兄ちゃん 「フン、てめえら凡人の言うことはいつも同じさ。それに返す俺の言葉は一つだ」



















「So What !?」

(それがどうした!?)








ガードリーダー 「こ、こいつは骨の髄まで悪なのか〜!!」

















 


トールギスを増産によって
拳王侵攻隊並に無敵となったタケシ兄ちゃん軍は、怒涛の如く南下を開始。


いよいよあとがないガードリーダーは
総力を結集して防衛に当たる。


この状況ではもう采配もクソもない・・・ただ
砕け散るまで闘うのみである。









 


こうして全機特攻指令を出したガードリーダーだったが・・・結果は悲しいまでに大敗。


やはり残存戦力が
たったの15機では、刺し違えるどころかトールギス1機すら撃破できず。













最後の突撃の後でMAP上に生き残ったのは
ゲドラフ2機だけだった(汗)


もはやガードリーダーの敗戦は決定的・・・・。この際、潔く降伏しようかと思っていたら・・・






タケシ兄ちゃん 「かわいそうだから特別に残りHP30のトールギスを倒させてやるよ



ガードリーダー 「ふ、ふざけんじゃねえ!!」






いくら敗北寸前とはいえ、男子として
これ以上の屈辱があろうか。


こうなったらなにがなんでも
ガードリーダーの意地をバカ兄に見せねばならない!











ガードリーダー 「このオレを怒らせたことを後悔させてやるぜ!」



絶大なる怒りとともにガードリーダーは最後のゲドラフでトールギスに突貫。





すると・・・・















タケシ兄ちゃん 「1分だ。1分でケリをつける。最初に死にてえのはどっちだ」










タケシ兄ちゃん 「いや、1分もいらんな。一発もくらわずに30秒でケリをつけてやる」























「聞いたかゲドラフ?」



「聞いたぞゲドラフ」





















ガードリーダー 「こいつはなんともおもしろい!!」


気分はまさにキングブラザースであるw


















「残り25秒・・・」



勝利に酔いしれたタケシ兄ちゃんは、
1発も食らわずに30秒で倒すと高らかに宣言。


度胸があるというより現実と妄想の区別がついてない
単なるバカといったほうが正確だろうw





ガードリーダー 「その度胸はほめてやろう!がしか〜し!そいつは不可能だな!」














トールギスがHP30の
瀕死状態に比べ、ゲドラフは2機ともまったく無傷の完調状態。


いかに高性能機トールギスといえどもこの状況では勝つのは難しい。


ましてや
「一発も食らわずに倒す」など、夢のまた夢である。



ガードリーダー 「ほう!さすが言うだけあってかわすのは上手じゃねえか!」














「20秒・・・・」


あと20秒・・・時間は刻々と進む・・・














タケシ兄ちゃんは射撃で攻撃してくるものの、
優秀量産機ゲドラフの耐久力も高い。


たしかにトールギスは一発も攻撃を受けていないが、それだけでは勝つことは出来ない。



ガードリーダー 「くっくっく!ボチボチ聞こえてこねえか?てめえの無様な終幕がよ!」














「約束の時間までもう10秒だよー!!」






約束の時間まで残りはわずかに
10秒!








ガードリーダー 「これでアンタの公約も破綻だな!あと10秒しかねんだ!10秒しか!



タケシ兄ちゃん 「フン、よくしゃべるフカシイモだ。それを言うなら・・・10秒もだぜ」

















ガードリーダー 「おもしれえ!突っ込んできたか!望みどおりブッタ斬ってやるぜえ!」



タケシ兄ちゃん 「弟よ・・・死ぬのはお前だ!













ガードリーダー 「はぎょっ!!」














「さん!!・・・・にい!!・・・・」













「・・・・いち!!」









 


「・・・ゼロ!!どーんなもんだい!!」















ガードリーダー 「バ・・・バケモノか・・・・」



タケシ兄ちゃん、公約どおり見事ゲドラフを
ノーダメージで撃破!!


やはり小学校時代、天才ゲーマーとして君臨した男の腕はたしかだった。






これにて
終戦。


ゲームの結果は
ガードリーダーの大敗というかたちで幕を閉じた・・・

















知られざる最強のバトルコミック、「獣王バイオ」


獅子の如く戦い抜いたタケシ兄ちゃんの姿は、まさに主人公
バイオそのものだった。















一方ガードリーダーにとっては、これ以上にない屈辱的な幕切れ。


失意のままにダウンしたガードリーダーの姿は、まるで力尽きた老人のようだったという・・・・















兄より優れた弟など・・・いねえ!
タケシ兄ちゃん軍
【ジェムズガン】
タケシ兄ちゃんが序盤に使用した地上用MS。装甲が貧弱で主力にするにはややパワー不足が否めない機体。武器の性能は比較的優秀な部類に入るが、動きの速さでズサ改に敗れた。
【ハイザックカスタム】
タケシ兄ちゃん軍の隠しゴマ。主に本拠地での防戦で活躍。隊列から離れたガードリーダー軍MSをピンポイントで襲撃。ハイザックを遥かに超える優秀機だが、ドムットリアの逆襲を受け撃墜された。
【ジムV】
大量生産され序盤から終盤に至るまで主力となった汎用機。突出した性能を持たないがチーム力でガードリーダーに対抗。白兵戦でデナン・ゾンと死闘を演じた。しかし装甲は貧弱だったため当初から被害も大。
【メタス改】
メタスの改良型MSでタケシ兄ちゃん軍の初期配備ユニット。スーパーガンダムとともに序盤戦で大活躍し、ガードリーダー本拠地へあと一歩と言うところまで迫ったが、ドムットリアに敗北。
【スーパーガンダム】
強力な武装と高い機動性が売りのガンダム系MS。SDガンダムGXのように量産が可能であればガードリーダーの敗北はもっと早かったのだが・・・。残念ながら今回は実力を発揮できず。
【ガンキャノン量産型】
低いコストでありながら厚い装甲を持つガンキャノンの量産タイプ。攻撃力は低いものの、ジムVとよく連携しガードリーダーの侵攻を防いだ。今回タケシ兄ちゃんにとって最良の量産機は本機。
【トールギス】
ガードリーダーの盟友とつおも使用したGNEXTの問題児。序盤で生産可能にして圧倒的な性能を持つ。ガードリーダーはゲドラフとGキャノンの決死隊で撃破を狙ったがまったく通用しなかった。











ほんとうによく出来た弟なんです!!
ガードリーダー軍
【ズサ改】
名機ズサの改良型で、ガードリーダー軍の初期配備機体。トリプルマイクロミサイルを持つ火力重視の機体だが、タケシ軍の初期配備機体にはまったく通用せず。ガンスピアによる攻撃も焼け石に水だった。
【デナン・ゾン】
かつて鮫島幸雄が使用した名機で、ガードリーダー軍でもついにライセンス生産が開始された。ヘビーマシンガンとショットランサー装備により乱戦で実力を発揮したが、非常に機動性が低く扱いにくい機体であった。
【ゾロ】
ガードリーダーの序盤の量産機。白兵戦のデナン・ゾンに対してこちらは変形機能を生かした射撃戦を展開。移動力は高く、侵攻作戦ではデナン・ゾン以上に戦果をあげた。ただし反面、装甲は薄く消耗率は高かった。
【ドムットリア】
ガードリーダーがGNEXTでもっとも気に入っているMS。強力な4連ロケット弾と変形時のガトリングガンの乱射で大活躍。大戦初期から敗戦直前まで戦場の火消し役としてガードリーダー軍を支えた名機。
【バイアラン】
ゾロとデナン部隊の中隊長機として多数が生産されたMS。武装はハンドビームとサーベルのみ。基本性能はまずまずで空中移動も可能だが、生産に2ターンも要したため大戦末期には生産が打ち切られた。
【ゲドラフ】
トールギスの登場を察知したガードリーダーは急遽量産MSの性能を向上させることを強いられた。1ターンで生産でき厚い装甲を持つゲドラフは、まさにレベンディックの再来と呼ぶに相応しかったがトールギスには敵わず…。
【Gキャノン】
機動力より火力で敵を制圧する支援型MS。大戦後期にゲドラフとともに量産された。移動力が低いため生産機はすべて本土防衛用のトーチカとして使用された。ガードリーダーの奮戦むなしくトールギスに完敗。
【Zガンダム】
ガードリーダー軍の最強MS。本土防衛の切り札と極秘裏のうちに生産された。首都に侵攻するトールギスと交戦。非常に高い基本性能を誇っていたが、ガードリーダーは高級MSの操縦が・・・ヘタクソだった。









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