第６００弾
星をみるひと
Ｐａｒｔ２
これが「星をみるひと」か。
なかなか美しいタイトル画面だ。
ええ・・・・・
タイトルだけは・・・・
ちなみにどんなゲームなんだ？
当時としては珍しいSFのRPGでございます。
記憶喪失の超能力少年「みなみ」が
仲間と共に世界の秘密を探り、
人類の進むべき道を探すという物語です。
主人公 みなみ
なお、この世界では超能力者は人類の敵という設定で、
生物兵器やロボットから攻撃されます。
こちらが
マニュアルに掲載されていたストーリーです。
| 未来のある場所に、「みなみ」という少年がいた。彼には、そこがどこかも自分が誰なのかも分からなかった。 しかし、彼を目のかたきにおそいかかるものたちがいる。メカニックなロボット・軍隊であるガードフォース・攻撃本能しかない異様な生物・超能力者狩りをするデスサイキックたちが、彼を見つけるといきなり攻撃してくるのだった。なぜなら彼は超能力者であるから。………… 彼らのいる巨大都市“アークシティ”では、その都市の管理を“クルーIII”と呼ばれるコンピュータが行っていた。“クルーIII”は、より完全な都市管理のため居住者の心の中まで干渉していて、わずかでも、都市に有害な心がめばえた居住者に対して絶えず矯正を行っていた。このシステムをマインドコントロールといい、その効力は“クルーIII”自身の存在も忘れさすほど強かった。しかし、ごく一部の人々にはマインドコントロールがきかないのがわかった。そこで“クルーIII”は、その人達を“サイキック”となづけてサイキック狩りをはじめた。サイキックは、捕らえられアークシティに連れ去られた。そこに、取り残された4人の子供がこのゲームの主人公である。 |
こちらはファミ通に掲載されたストーリーです。
| 未来のあるところに、コンピュータに支配された巨大都市、“アークシティ”があった。“アークシティ”を支配しているコンピュータは“クルーIII”と呼ばれ、居住者の心にまで、その強力な力をおよぼしていた。 “クルーIII”は、都市にとって有害な心がめばえた居住者に対して、たえず矯正を行っていた。しかし、ごく一部の人々に対しては“クルーIII”の力が通用しないのがわかった。 そこで、“クルーIII”はその人たちを“サイキック”と名づけ、超能力者たちを抹殺しはじめたのだった。 ゲームの中で、キミは超能力者“みなみ”となり、仲間の力を借りて“クルーIII”を破壊し、“アークシティ”の人々を解放するのだ。 |
ここまで聞いた話だとおもしろそうだけど。
さっそくはじめよう。
スタート地点（開始直後）
・・・・・・なあセロ。
オープニングは？
ありません。
珍しいわね。
ちょっと待て！！
ドラクエやFFなら
これからの目的を話すとか色々あるだろ！！
なにしろ「星をみるひと」ですからな。
うぬぬぬ・・・・もういい！！始めるぞ！！
地獄が始まる・・・・
スイマー殿ならうまくやり遂げるかもしれません。
頑張ってスイマーくん。
むう・・・・・！！
こ・・・これは！！
開始２秒後
遅い！！
遅すぎる！！
なんだこの移動スピードは！！
計測したところ、
2秒で４～5マスの移動でございます。
他のゲームは？
FFⅡ、FFⅢでは
2秒で8～9マスの移動でした。
ドラクエⅡ、ドラクエⅢでは
2秒で７～8マスです。
半分程度ね。
遅すぎるわ！！
快適度がまるでないぞ！！
なにしろ「星をみるひと」ですからな。
調べてみたところ、
制作会社のHOT‐Bは
技術力の低さに定評が有り、
ゲームの処理速度に難があったとのことです。
そんな定評はいらん！！
とはいえ移動速度を上げることは不可能です。
頑張って頂くしかありません。
うぬぬぬ・・・・
もういい！！
続行だ！！！
敵が現れたぞ！
よりによって「ふっかつしゃ」か・・・・
終わりましたな。
なんの話だ！！
序盤の敵なら大したことはない！！
戦ってみるとわかります。
南無阿弥陀仏・・・・
ぐわああああ！！！
「ふっかつしゃ」は序盤にして
ゲーム中最高レベルの
攻撃魔法（超能力）を使用してきます。
ドラクエでいえば
スライムがメラゾーマをうってくるようなものです。
ちょっと待て！！
なんだそれは！！
バランスに問題があるんじゃないかしら。
なにしろ「星をみるひと」ですからな。
ウボァ～～！！
ちなみに開始時点での主人公のHPは50です。
開始直後のパラメーター
ほとんど即死ね。
バ・・・バカな！！
何もできなかったぞ！！
そういうゲームなのです。
低レベルのうちに凶悪な敵に出会うと一方的に虐殺されます。
うぬぬぬ・・・！！
再開だ！！
Ｔａｋｅ２
ちなみにオープニングがないため、
再開は実にスムーズです。
ユーザーフレンドリーね。
違う気がするのですが。
そんなことよりバランスを調整しろ！！
また「ふっかつしゃ」か。
またしても死亡確定ね。
南無阿弥陀仏・・・・
こんなやつと戦えるか！！
撤退だ！！
・・・・・・・
撤退・・・・・撤退・・・・・・
こ・・・これは！！
ない！！
どこにもない！！
「逃げる」のコマンドがない！！
そのようなコマンドは
「星をみるひと」にはありませんぞ！！
ふざけるな！！
「逃げる」がないRPGなんて聞いたことがないぞ！！
そういえば知らないわね。
私も「星をみるひと」以外では知りませんね。
いったはずです！！
漢のRPGだと！！
漢の生き様
ふざけるなぁぁぁぁ！！！
叫んでいる場合ではありません！
敵が向かってきますぞ！！
ぬわあぁぁ～～～！！！
何なんだこのゲームは！！
「星をみるひと」ですとしかいいようが・・・・
伝説のクソゲーは伊達ではありません。
Ｔａｋｅ３
このゲームは本当にクリアーできるの？
理論上は可能です。
一応は攻略サイトを見ながらクリアーしました。
リアルタイムでは絶対に不可能だったでしょう。
うぬぬぬぬ・・・・
もう一度勝負だ！！
今度は「さらまんど」か・・・・
「ふっかつしゃ」よりは勝機があります。
確かにそうだが・・・・
ダメージが低い・・・・
序盤ですので。
おいっ！！
隙がないわね。
なんだこれは？
終わった・・・・
終わりましたな。
何かしら？
致命打なの？
ゲームを続けるとわかります。
何だこれは！！
動けない！？
いわゆる麻痺の効果です。
ぐはっ！！
早く回復しないと危険ね。
それとも自動回復かしら。
早く治さんと死ぬ！！
問題は治す方法がないという点ですな。
なにぃ！？
「くらっと」というくすりを使用すれば回復しますが・・・・
開始時点で所持しているはずもありません。
仮に所持していても、
一人の状態では使用不可能ですが。
つまり、死ぬまで殴られるということ？
おっしゃる通りです。
ふざけるなあぁぁぁぁ！！
ちなみに高レベルでこの状態になった場合、
延々と殴られ続け、
全滅まで1時間以上必要とすることもあるそうですぞ。
ある意味すごいわね。
その場合は速やかなリセットが必要でしょう。
何だそれは！！
なにしろ「星をみるひと」ですからな。
ノーリセットクリアーの難易度は
ウィザードリィをはるかに超えるでしょう。
ぎにゃああ～～～！！！！
Ｔａｋｅ４
もうおやめになりますか？
・・・・まだだ！！
まだ終わらんよ！！
素晴らしい精神力ね。
それならば勝てる相手が出るまで粘るしかありませんね。
レベルアップの途中で「ふっかつしゃ」が出れば
リセットしかありませんが。
運を天に任せるしかないわね。
「ふらっか」か。
これならどうにかなりますな。
うおおおおぉぉぉぉぉ！！！！
勝った！！
勝ったぞ！！
おめでとうございます。
それにしても・・・・
初勝利までに3回全滅・・・・
古今東西ここまで初勝利が難しいRPGは
なかなか無いでしょうな。