※このプレイ日記は2013年2月20日に新潟県出身のりんごさんが製作したものです。




第622弾





つくものがたり








 


ロングソード連合の皆さんお久しぶりです。りんごです。

今回は2011年にPSPで発売された「つくものがたり」というADVゲームを

紹介したいと思います。




ストーリーを紹介しますと、


全寮制の高校、修藝館高校。ごく普通の高校生だった石神優斗は、

とある事件をきっかけに人ならざる者が見える能力を手に入れ、

「妖対策室」のメンバーとして妖を倒す任務に就くこととなる。

仲間である「付喪神」の力を借りて修藝館高校に潜む「妖」を鎮め

修藝館高校に隠された謎の真相を解き明かせ!

(公式サイトから引用)



いわゆる「地獄先生ぬ〜べ〜」や「うしおととら」の様な妖怪退治もののシナリオです。

ジャンルはADVですが、このつくものがたりには二種類のパートがあります。


 

校内を探索し、写真(憑代)仲間と言葉(言霊)武器を収集する探索パートと、



(憑代)と(言霊)で(付喪神)を召喚し「妖」と戦うバトルパートの二種類です。









このゲームの良い点


・絵柄が綺麗な点。

・ADVでは必須ともいえるクイックセーブ、クイックロード等のシステムが優れている。

・読み込みの速さ(メディアインストールなしでもほぼロード画面なし)

・釘宮理恵や中村悠一、杉田智一などの豪華声優陣を起用している点。

会話はほぼフルボイスで、一部では立体音響にもなっています。



悪い点


・ADVゲームでありながら、誰がどこにいるかの情報が無く、

ほぼ総当たりの作業を行わされる点。


ベストEDを見る為の条件が、校内にいる特定の人物とフラグを立てつつ、

妖とのバトルパートで勝ち続ける事が条件なのですが、これが非常に面倒な作業となっています。

時間制限のある探索パートで、誰がどこで何をしているのかがほぼノーヒントである為、

初見ではフラグを立てきれず、ノーマルEDやバッドEDとなってしまいます。

また一週にかかるプレイ時間が10時間〜15時間と長いので、気軽に周回しようという気になりません。


・シナリオの練りこみ不足

他のサイトのレビューではシナリオが酷評される事が多く、事実プレイしていて

なんでそうなるんだ、どうしてこうなった。と脱力する場面がいくつかあります。

例を挙げると、

・主人公の性格の悪さ (死ね、キモイ等、

特定のキャラクターに対する言動が悪く、主人公に感情移入しづらい)

・周囲のキャラクターの主人公に対する理不尽な扱い

(私怨で冤罪を決めつけ停学にする教師など。)

・重要な伏線を回収しきれずにED。(結局何故主人公が妖を見える様になったのかなど。)

ベストEDでもBADEDでもED内容にほとんど差はない点。

(EDをコンプする楽しみは皆無。)



私の総合的な評価ですと




「絵柄、システムは一級品。しかしシナリオが全てを台無しにしている」

ですね。



ク〇ゲーとまでは行きませんが、非常に惜しい内容のゲームであると考えます。

登場人物を深く掘り下げ、シナリオをもっと全体的に煮詰めれば

ペルソナシリーズなどの人気作に匹敵するほどのゲームなっていたと思います。


そんなガッカリゲーであるつくものがたりですが、最後に私がおすすめのキャラクターと

シーンを紹介してレビューを締めくくりたいと思います。







 

倉科珠希

主人公の後輩で、裏表の無い純粋な性格です。

いわゆる年下の面倒くささはあるものの、主人公の数少ない理解者の一人です。

他の登場人物が主人公を見下したり、陥れようとする中でも、主人公の事を庇ってくれる

とてもいい子です。本当にいい子です…が。




ルート分岐によっては何の脈絡も無く死亡します。

主人公が敵である「妖」の襲撃を受けた際にたまたま巻き込まれ重傷を負ってしまい、

最終的に死亡してしまいます。


 

ゲームで切ない気持ちにさせられたのは久々でしたね…。

つくものがたりでは数少ない性格の良い人だっただけに、

このゲームは鬱ゲーだったかな?と考え込んでしまうくらい気持ちが落ち込みました。

一時期プレイを中断する程でしたから…。




そんなつくものがたりですが、最近では値崩れも起こしているので

気になった方は是非プレイしてみて下さい。

世の中にはこんなゲームもあるのだなぁとある意味で勉強になります。


それでは失礼します。



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