※このプレイ日記は2013年2月13日に神奈川県の蒼皇さんが製作したものです。







 ドラコルル、遅いぞ!



 司令、
緊急出動って何事か起きたんですか?



 また大英帝国から依頼だ。
ついに我が念願が叶うぞ!




 念願?












 作戦目的、それは・・・
独戦艦ビスマルクの撃沈である!














第639弾





提督の決断W withパワーアップキット













 ビスマルクの撃沈?それが、悲願だったんですか?



 少し違うぞドラコルル。ただ沈めるのではない、
巡洋戦艦フッドでもって

海底に没せしめるのだ。







 

巡洋戦艦フッド

世界に冠たる海軍国イギリスが、第一次大戦中にドイツが建造を開始したマッケンゼン級及び後続の

38Cm砲搭載巡洋戦艦建造計画に対抗して建艦したアドミラル級巡洋戦艦の一番艦である。

しかしドイツがマッケンゼン級の建造を中止した事でフッドを除く姉妹艦「アンソン」「ハウ」「ロドネー」は

建艦中止となりただ一人就役した。

建艦当時は世界最大の艦であり英国国民からは「マイティ・フッド」と呼ばれ親しまれてた。

しかし1941年ビスマルク追撃戦「デンマーク海峡海戦」にてビスマルクの射撃が火薬庫に命中し爆沈。

生存者はわずかに3名。








 司令が巡洋戦艦好きとは存じていましたが・・・



 私はずっと願っていた。この悲運な艦に活躍の機会を、そして巡洋戦艦に再びの

栄光をもたらすチャンスを!



 そこでビスマルクをフッド率いる艦隊で沈める、というわけですか。



 艦隊?そんなものではダメだ。
フッド一隻で撃滅する。



 はあ!?
ムリですよそれは!(汗



 
ムリなどない!それを可能にするのが私達の役目だ!諦めるな!!



 (いつもの腹黒さがない。
本当に真剣勝負を挑むつもりなのか?



 それより時間が惜しい、行くぞ!



 そういえば
アイチ君はいいんですか?(苦笑












 アイチは連れて行かない。今回は本当に
ギリギリの激戦となることが必至。

アイチを危険な目になど絶対にあわせん、絶対に!




 そこはぶれないんですね・・・って
私は危険な目にあわせるんですか!?











 

今回使用するのはシナリオ大西洋海戦、英国はビスマルクの撃沈。

ドイツは輸送船の撃沈が勝利条件だが今回は
フッドが沈んだ時点でこちらの敗北とする。







しかも元々、戦艦2、駆逐艦4の小艦隊なのをフッド以外は全て撤退させる。

今回は策略、謀略一切なし、真剣勝負である。

・・・後世の歴史家はこの海戦を
「蒼皇が唯一本気で真っ向勝負をした戦い」と評している。














 いよいよですね。



 参謀長、艦隊各艦に離脱を指示、退避を命じてくれ。



 は、はい。わかりました。



 察機を出して敵の位置を割り出せ。基地航空隊にも索敵を強化させろ。



 (やっぱり、
いつもと違う。いつもなら・・・)







 お茶の用意を。
私はダージリンがいい。



 (・・・・とか言うのに。)












 ・・・・・・・。



 
(なんだこの重い雰囲気は)










 


(蒼皇軍兵士) 敵艦隊、発見!



 どこだ!



 上です!ブリテン島の!



 いかがしますか、このままビスマルクに接近、交戦しますか?



 いや、このまま交戦しても敵艦隊に袋叩きにあうだけだ。

かといって他に手も・・



 !!!司令、ご覧ください。敵艦隊は我が軍の飛行場に

艦砲射撃を開始しました。



 何!?
チャンスだ!至急最大船速、敵艦隊の後方に回り込み

主砲射程に入りしだい最後尾の駆逐艦を狙え!









 敵艦射程内に入った。照準よし!



 
撃ち方初め!



 なるほど。敵艦隊は陸地に接近しているために回避行動が取りづらい、

そこを攻めるわけですね。



 そうだ、それにビスマルクの射程に入らず敵駆逐艦を攻撃できる。接近戦になった時

魚雷を撃ちこまれては煩わしいからな。










 護衛のいない戦艦がどうなるかを思い知らせてやる。



 すでにこちらは巡洋戦艦が単独ですが?



 ・・・・・・。










 


 敵駆逐艦撃沈!
新たな目標に向けて射撃初め!



 順調だな。



 はい、今のところは。しかし・・・



 そろそろか。



 
敵戦艦、射撃を開始!









 


 怯むな!
撃ち返せ!



 なんとか駆逐艦は全て沈められましたが重巡が残ってしまいましたね。



 あとは戦術と練度の差だな。












 その調子だ。三流海軍の戦艦に
ロイヤル・ネイビーの意地を見せろ!



 直撃、来ます!



 !し、司令
危ない!









 

 ドラコルル!無事か!?



 大丈夫です。各部被害報告を。


 艦への被害は軽微です。しかし機関部に浸水、
速力17にまで低下。










 


 たった1発でこれほどの被害だと!
16インチ砲なんてもんじゃないぞ!



 司令お気を確かに。
あれは15インチ砲です。










巡洋戦艦は装甲を犠牲にしているかわりに高速。その特徴が最悪の形で現れ、

失われた瞬間である。

そんな状況でもフッドは攻撃をやめなかった。

彼女(フッド)はその俊足の足を奪われてもなお戦い続けたのである。

もちろんそれは、蒼皇以下司令部が交戦を指示したからだ。

しかしそれはまるで彼女が、
国民から慕われながらも多くの乗組員とともに最期を遂げた前世(現実)に

必死に抵抗しているかのようであり、

巡洋戦艦史の中で常に先導者であり続けたロイヤル・ネイビーの意地のようでもあった。

そして・・











 司令、ビスマルクが沈みます・・・。



 夢にまで見た光景だ・・・だが彼らも勇敢な戦士だった。



 敵重巡が残っていますが如何しますか?



 
敵重巡に戦闘終了宣言を。漂流者の救助を勧めよ。



 了解。進路変更、これより帰投する。











 

こうして戦いは蒼皇指揮するイギリス軍の完全勝利で幕を閉じる。

だがこれ以後巡洋戦艦は航空機の前にその活躍の場を失っていき、

この海戦での活躍を最後に順次その姿を消していった。

しかし、最期に晴れの舞台で華麗に舞った彼女達は、きっと幸せだったのだろう。




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