決定的裏切りの瞬間
文:ガードリーダー
生を受けてすでに20年以上が過ぎたが、これまで目にしてきた数多の裏切りシーン。
裏切りといって思い出すのはまず関ヶ原の合戦の小早川秀秋。
これは歴史上最大の裏切りといっていい、と多くの評論家は口にする。
その次に思い出すのといえば、ガンダム0083のシーマ・ガラハウだ。
あれも痛恨の裏切りと思う。(前々から怪しかったが)
次にロングソード連合幹部や鮫島氏が大好きなガンハザードのキール副首相。
彼の裏切りもまた痛恨の珍事といえましょう。
まあキール副首相自体がたいした人でなかったけれど。
で、今回の裏切りのシーンはフロントミッション・1stのオルソン大佐なり。
オルソンもやはり外道だったのだ!
渋いサングラスが特徴の叩き上げの軍人さん・・・と思っていたオルソン大佐。
実は上司ブレイクウッド将軍をはばかるとんでもない悪心野郎だったのだ。
映画・バトルロワイヤル風にいえば、
北野:これはダメな大人です。
傲慢で手厳しいがどこかにカッコよさを秘めていたオルソン、私は好きでした。
いつかにあなたに褒められたかった。
「すばらしい、ロイド君。君は英雄だ!」
って感じで。
ところが物語後半ではいきなり悪の枢軸化するからびっくりだった。
平和調停維持軍としてロイドを止めようとするのはまだ理解できた。
でもルーピディスの倉庫で再び対峙したオルソンは・・・
「残念だな。お前たちなら最強のデバイスになったろうに!」
これは言ってはいけない一言、越えてはいけない一線だったのだ。
たとえ上官であっただろうとも、ほはや同情の余地はない。
あんたの全てを壊して俺が勝つ!
オルソンの能力は意外に高い。
第一次ハフマン紛争でも活躍したという情報もあるが詳細は不明。
オルソンの機体・エルドスはどう見てもカッコよくない。
でも強力なバルカン砲や一撃必殺のパライナなどヴァンツァ−性能は一級。
外見より実用性をとったようだ。さすがはオルソン。
でも所詮はノーマルヴァンツァーだから楽にたためてしまう。
こんなヴァンツァーだからドリスコルに頭が上がらないのだろう。