第70弾
コブラコマンド
PartB
祖国を裏切ったロバーツ大佐を粛清すべく単身ロバーツ軍に戦いを挑むガードリーダー。
圧倒的軍事力を誇るロバーツ軍の前に、なんとか前進を続けるも苦戦を強いられていた。
頼みの攻略本も参考になるどころか、プレーヤーが脱力しかねない内容のために戦力外通告。
やはり戦場で頼れるのは自分自身だけである。
何度もやられながらもガードリーダーはついに漆黒の闇に包まれたロバーツ王国へ到着。
遠くはるばるやってきたガードリーダーを歓迎したのは熱烈なる対空砲火だった。
「ガードリーダー将軍、いよいよロバーツ王国に到着しましたな」
「おうリジュか。さっそくロバーツから手厚い歓迎を受けておるわい」
「そのロバーツ大佐ですが、どうやら地底深くまで続く地下要塞にいると思われまする」
「ま、また地下ステージか。最後の最後まで苦しまされるのう」
ロバーツ大佐の王国は地上ではなく地下に建設されており、そこはまるで迷宮だった。
狭い通路での飛行にガードリーダーも手を焼くがロバーツ大佐はもう目の前だ。
どんな難解な迷路でも片方の壁に沿って進めば必ず出口にたどり着くのは常識である。
時間はかかったが巧妙な仕掛けの地下通路をなんとか突破することに成功。
「お前を大佐のところへは行かせない!」
「じゃまをするな!ヤツはすべてを破壊しようとしているだぞ!」
地下王国の最深部ではロバーツ大佐の親衛隊がガードリーダーに最後の反撃を敢行。
とはいえ、数機のヘリコプターと戦車しかいないので難なくこれを撃退。
そしていよいよロバーツ王国の心臓部に到着する。
要塞の心臓部には王国の主、ロバーツ大佐の顔をしたロバーツ像がガードリーダーを待っていた。
「いよいよ最終決戦じゃな。ここを破壊すれば王国も・・・・ 」
「よくぞここまでたどり着いたものだな」
「き、貴様がロバーツか!」
「この私を苦しめるとは実にたいした男だよ、君は」
「反乱をおこしたうえに自分の王国を作るとは・・・。一体貴様の目的は何じゃ!?」
「ふっふっふ・・・破壊とカオスを生み出すことだ 」
「苦痛・・・激痛・・・悲痛・・・貴様にはその全て味わってから死んでもらう」
「ぐうう!なんというすさまじい砲火じゃ!」
「将軍、ロバーツ像から攻撃は絶対避けてください!当たれば助かりませぬ!」
ロバーツ像から発射されるのは絶大な攻撃力を誇る巨大な火の玉である。
なんとか反撃を加えたいガードリーダーだったが火の玉の連射速度は尋常ではない。
「我は無敵なり。我が王国にかなうものなし。我が一撃は無敵なり」
圧倒的火力に押されるガードリーダーだったが距離をとって持久戦を展開。
遠距離からロバーツ像の顔面めがけ、ひたすらバルカンガンとホーミングミサイルを撃ち込む。
「よく動く・・・!エースゲーマーとでも言うか!」
「我らロングソード連合は戦闘種族だ!なめるなよ!」
「バ、バカな・・・・。わ、私・・・私の王国が・・・こんな奴らに・・・・」
「貴様如きの攻撃などボンバーマン対戦での鮫島幸雄に比べれば、涼風も同然」
ガードリーダー、裏切り者のロバーツ大佐に完全勝利!
苦手なシューティングゲームにもかかわらず、プレイ時間にして3時間足らずの快勝だった。
祖国を裏切った反逆者ロバーツはガードリーダーの手によって粛清されたのだった。
「将軍、お見事でございました。これでロバーツ王国も終わりでしょう」
「ロバーツめ、なかなかの策士であったがこのワシと当たったのが不運だったな」
コブラコマンド エンディング
ロバーツ軍は壊滅し、奴らに捕らわれた捕虜はすべて救出することが出来た。
しかしガードリーダーはこれからも国民の平和と生活を守るために闘い続けなければならない。
「花見をするよりよほど面白かったわい。それにしてもアメリカ軍だったとはのう」
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「リジュよ、エンディング画面で主人公の掲げた銃が妙に気になるのじゃが・・・」
「は?このマシンガンのような銃でございますか?」
「これはどうみてもナチスドイツが使っていたMP40ではないか・・・?」
「あまり深いことは突っ込まずロバーツから奪った戦利品ということにしましょう」