※このプレイ日記は2013年5月10日に後援者の高天神さんが製作したものです。
ミーティングルーム
ここからは、このゲームについて「あのひとに聞いてみた」形式で
聞き取りしたいと思います。
小学生だった1991年、ゲーム雑誌「Vジャンプ」に載っていた、
シリーズのPC-FX版「POWER DoLLS FX」の広告を見たのが、このシリーズとの最初の出会いだな。
このイラストを見て、ギャルゲーだと誤解した人が当時多かったらしいです。
で、クリアした後、シリーズの他の作品を探していた訳だが……
その当時、PCを持ってなくても遊べる作品が、PS版「2」だったんだよ。
いきなり「2」のレビューから入ったのはそういう訳だったのですね。
今回は、2008年6月に発売された「Complete BOX」版をプレイしながらレビューした。
けど、PS版はキャラクターの台詞に声がついているから今でもたまにやる。
ぱっと浮かんだのは……
だいたいこのくらいかな。
〜ゲームシステム〜 の所でも出ましたけど「索敵」は慣れるまで難しそうですね。
だが、慣れてしまえば、敵の裏をかくことができるから面白いと思う。
余談だけど、私が「スーパーファミコンウォーズ」をプレイする際、
いつも「さくてきモード」をONにするのは、このゲームをプレイした影響だろうな。
その他には何かありますか?
さっき、PS版はキャラクターの台詞に声がつくと言ったけど、
その配役がまた超豪華だったりするんだこれが。
三石琴乃さん、久川綾さん、岩男潤子さん、冬馬由美さん、
折笠愛さん、岡本麻弥さん等が出演していますね。
他にもまだまだいるが、
決してメジャーじゃないこのゲームでよくもまあやったよ、
と今でも脱帽する。
全くですね。
あと、PS版には各キャラクターが自己紹介をするおまけモードがある。
私は、この部分だけで十分「買い」だと思う。
まず、前作に比べて、PLDによる白兵戦がやりづらい事。
そのせいで強襲型PLDの使いどころが、無くなってしまっている。
最初はそれほどでもなかったけど、そのうちどうしても目立つようになってしまった。
自分のターンでない場合でも、
足止めとして攻撃することができる「臨機射撃」のせいですか?
「臨機射撃」自体は前作からすでにあった。
だが、「2」では臨機射撃を受けると、
射撃や移動する際に消費するAP(アクションポイント)を消費する仕様になった。
そのせいで、敵に隣接する前にAP切れという事態が起こりやすくなった。
強襲型は肩に武器を装備できませんから、射撃戦という事になれば、
どうしても通常型や索敵型よりも不利になりますしね。
自分としては、せめて強襲型なら臨機射撃を受けてもAPを消費しない、
あるいは消費する値が通常型や索敵型よりも少ない、
という仕様にしてくれれば強襲型PLDに対する評価も変わったと思う。
一応、1機を囮役にして臨機射撃を集中させ、
その後に他の機体で白兵戦を仕掛ける、という手もあるにはあるのですが……
あと、PS版では、ポリゴンによる戦闘アニメーションがあるけど、これがショボイ。
ディスク容量あるいはハードウェア上の制約のせいだったのかもしれないが、
それだったらいっそカットした方がマシだったと思う。
実のところ、「3」以降は「2」とキャラクターもメカニックもゲームシステムも
変わっているので、プレイした事はない。
「3」以降は「2」から100年後という設定でしたね。
「1」も実はリメイクされた版があるのだが、
PCとの相性がどうとかいう話があって、プレイしていなかったりする。
ただ、プレイ動画を見る等の情報収集はしているそうです。
…………………………………………
……??
…………君だよ、エヴァンス准尉。
今回のレビューの中でこれだけ登場している時点で皆、察するだろうに。
今回の話の流れでは、
私が登場したのはニューランド大佐による指名という事になっていますから。
あと、好きな理由も必要でしょう?
ま、そうだな。さっきPS版には自己紹介をするおまけモードがあるって話しただろう。
あれで、准尉の自己紹介を見聞きしたときに一目ぼれしてしまってね。
あ、ありがとうございます…………
プレイ日記第671弾で奈々氏さんが
「白髪系女子は(坂上)智代っぽいといえば失礼ですが、とても神秘的で大変美しくて自分は大変大好き」
と話していただろう。
どうやら自分の場合、銀髪系女子がそれに該当するんだと思う。
現実世界では、銀髪ってあまり見映えしないせいかもしれないけど。
確かに、金髪と違って銀髪って現実世界で探すと、
きらきらしているのはあまり見かけませんね。
パラメータの面で見ても、とても優秀だと思う。
全技能持ち、というのもポイント高いな。
私の他に、全技能持ちなのはニューランド大佐だけでしたね。
ちょっと話は変わるが、坂上智代を演じている桑島法子さんの事を初めて知ったのも、
このゲームがきっかけだった。
そういえばPS版だと、私の声を桑島さんが演じていましたっけ。
桑島さん演じるエヴァンス准尉の声も自分はすごく好きで、
これをきっかけに、桑島さんに興味を持つようになった。
「犬夜叉」が放送されていたのも丁度この頃でしたね。
正直な話、桑島さんがエヴァンス准尉を演じていなかったら、
このゲームにのめりこむ事もなかっただろうし、
桑島さんに興味を持つのだって、もっと後になったと思う。
さしずめ「運命の配役」という訳ですか。
2008年、桑島さんが詩人、宮沢賢治の詩を朗読するイベント「朗読夜」のため、
岩手県にいらっしゃった事がある。
その時、会場に桑島さんへのメッセージを記載できるスペースが用意されていた。
で、大尉はメッセージを?
ああ。「私はミリセント=エヴァンスの事を忘れない」って書いたよ。
はたから見ると、ちょっと痛い人にも見えますね?
決してメジャーではない役でも大事に思う人だ、って言って欲しいな……
1995年頃から2005年頃まで、
自作のイラストや小説を公開するWebサイトが10以上あって賑わっていました。
自分は2002年から大学生になったけど、
当時、空き時間を見つけては、
大学のパソコンでそういうサイトをのぞきに行くのをちょいちょいやっていたな。
特に「お笑いドールズ」は、腹筋がちぎれるほど笑った。
私を含め、全キャラクターがムチャクチャな設定になっていますね。
ギャグとか、結構ヤバめなモノが入っているけど、自分は「あり」だったな。
今でもGoogleで検索するとHitしますから、
興味のある方はのぞいてみるといいと思います。
動画だと「アイドルマスター(THE IDOLM@STER、通称「アイマス」)」
とコラボした作品が面白い。
「POWER-iDoLLS」ですか?
「1」と「2」をベースにした「POWER-iDoLLS」もだけど、
「5」をベースにした「PD 4 you!」も面白かった。
「アイマス」のキャラクターはここで覚えたからな。
(電話の呼び出し音)
あら、電話ですね。
…………はい。はい、おります。はい、そろそろ終わる所です。
…………了解しました。
ニューランド大佐か?
はい。大隊長室へ私と共に出頭するように、とのことです。
そうか、じゃあ聞き取りはこれくらいにしよう。
第177特務大隊長室
高天神特務大尉、入ります。
エヴァンス准尉、入ります。
2人ともご苦労だった。……で、大尉。准尉の事、どう思う?
……は。小官は准尉に好意を寄せておりますが、
それは決して不純な動機によるものではなく……
仕事の方だ!!
…………
は、申し訳ありません!
小官としては、能力、適正ともに申し分ないと存じます。
そうか、なら決まりだな。
あの、何の話でしょうか?
准尉、君がさっき実施した訓練ミッションで回収したターゲット、
あれを見て、何か気になった事はないか?
はい。「あぶないくすり」だという事は分かりますが……
あれは、我々のいる世界のモノではない。
はい……?
「並行世界」あるいは「パラレルワールド」という言葉を聞いた事はあるだろう?
高天神大尉は、その並行世界の一つから極秘裏にこの世界へやってきた。
さっき回収したターゲット。
あれは元々、私の世界に存在する反体制組織「アヴァロン軍」が非合法に入手したモノだ。
もっとも、今回の訓練ミッションで使用したのはレプリカだ。
そのアヴァロン軍が、我が隊とどう関係するのでしょうか?
アヴァロン軍は我々が交戦しているジアスと、
かなり前から技術、人員、その他の面で協力関係にあった事が、
諜報部の調べで分かっている。
先ほどのターゲットの実物も、アヴァロン軍から供与されたものらしい。
大尉がもといた世界では、
「ロングソード連合」という組織がアヴァロン軍に対抗するため活動している。
ロングソード連合の機甲戦力は十分だ。
だが、装甲歩兵などの機動戦力が不足しているために幾度か大敗を喫している。
大尉は今度、もといた世界でDoLLSと同じくPLDを主力とする「第666特機中隊」を結成し、
ロングソード連合に加勢する事になった。
そこでだ。准尉には大尉の副官として出向してもらいたい。
私が、いえ小官がですか?
この任務は、今までといろいろ勝手の違う環境で行われるものだ。
だから君にはこの任務を拒否する事も出来る。
………………いえ、お受けします。
どうか大尉についていかせてください。
よし。ロングソード連合の総司令はガードリーダー隊長という。失礼のないようにな。
ではすぐに準備をして出立するように。
はっ!
西暦2013年5月某日 地球
岩手県某所 第666特機中隊 屯所
大尉。これから頑張りますのでどうかよろしくお願いします。
准尉、本中隊はオムニ軍傘下じゃない。
出向中は大尉、准尉と呼ぶのはナシだ。
じゃあ、何とお呼びすれば?
「班長」で頼む。君の事は……ミリィでいいかな?
……はい。
班長! ロングソード連合本部より緊急入電です!
内容は?
「八戸港へ移動中の我が輸送車両群が、アヴァロン軍に抑留された模様。
貴隊は速やかにこれを救出せよ」
以上であります。
ガードリーダー隊長へのあいさつ参りもまだ済んでいないうちから……
敵戦力の情報は?
長距離偵察機からの情報では、
1個機甲中隊、及び、1個機械化歩兵中隊相当との事です。
すぐ出撃可能なPLDは何機ある?
通常型3機、索敵型2機、強襲型1機、
計6機をC559輸送機に搭載完了した所です。
よし。強襲型での斬り込み役は私がやろう。
ミリィは索敵型でサポートを頼む。
第666特機中隊、出撃だ!
了解です!
The Story is Continued To Next Mission……
改めまして、高天神と申します。
少しまじめに自己紹介をしますと、青森県出身の、岩手県在住者です。
仕事は、「しすてむえんじにあ」やら「ぷろぐらま」やら、そういう事をしております。
本文中では、若々しいアイコンを使いましたが、
実際にはこんなに若くありません。
ファミコン版「Xevious」と同じ歳ですので、実情は多分こっちです。
今回、プレイ日記を作成するにあたり、短めのレビュー形式にする考えもありました。
……が、少しでもこのゲームの世界観に入り込んでもらうにはどうすれば?と考えた結果、
会話によるストーリー形式で作成する事と致しました。
結果、計4Partからなる作品となったので、ガードリーダー隊長の負担を少しでも減らせればと、
HTML作成まではこちらでおこなわせていただきました。
ですが、読み返してみると、検品だけでも大変だと痛感しております。
その検品をおこなっていただいたガードリーダー隊長には、この場で御礼申し上げます。
ゲーム中において、「地球はかつて敵勢力だった」という設定があったため、
登場人物と協力体制をとるための手段として、
「ゲームの世界がこちらの世界とは別の並行世界」という設定を付け加えました。
(ここまで深く考えなくてもよい……ですか? そうですか……)
あと、今回のMissionのターゲットとして登場させたアイテムですが、
プレイ日記第607弾で一目見た際に「あぶないくすり」という単語がすぐ浮かんだという事と、
「アヴァロン軍は、あちこちから設計書等を盗み出して装備を整えた」という設定を、
どうにか活かせないかと考え、登場させました。
蒼皇さん、柳さんには、この場で御礼申し上げます。
重ねて、柳さんを、「良識の対極」の存在として挙げてしまいました事、大変失礼いたしました。
最後に、この長いプレイ日記をお読みいただいた皆様に感謝しつつ、
締めの言葉とさせていただきます。
高天神