※このプレイ日記は2013年5月10日に後援者の高天神さんが製作したものです。





第703弾

PowerDolls2Title

POWER DoLLS 2








〜勝手に聞き取り調査〜

MeetingRoom
ミーティングルーム


Icon(ミリセント) ここからは、このゲームについて「あのひとに聞いてみた」形式
聞き取りしたいと思います。


Q1 : このゲームを購入しようと思ったきっかけは?

Icon(高天神) 小学生だった1991年、ゲーム雑誌「Vジャンプ」に載っていた、
シリーズのPC-FX版「POWER DoLLS FX」の広告を見たのが、このシリーズとの最初の出会いだな。

PowerDollsFX_VJ

Icon(ミリセント) このイラストを見て、ギャルゲーだと誤解した人が当時多かったらしいです。

Icon(高天神) で、クリアした後、シリーズの他の作品を探していた訳だが……
その当時、PCを持ってなくても遊べる作品が、PS版「2」だったんだよ。

Icon(ミリセント) いきなり「2」のレビューから入ったのはそういう訳だったのですね。

Icon(高天神) 今回は、2008年6月に発売された「Complete BOX」版をプレイしながらレビューした。
けど、PS版はキャラクターの台詞に声がついているから今でもたまにやる。


Q2 : このゲームの気にいっているところは?

Icon(高天神) ぱっと浮かんだのは……

  1. 自分で作戦や部隊編成を決めてプレイできる事
  2. 「索敵」など、詳細かつ豊富なコマンド等の種類数
  3. ユニットの性能が某ロボット大戦等のようにインフレーションしないので、終盤になっても飽きが来ない

Icon(高天神) だいたいこのくらいかな。

Icon(ミリセント) 〜ゲームシステム〜 の所でも出ましたけど「索敵」は慣れるまで難しそうですね。

Icon(高天神) だが、慣れてしまえば、敵の裏をかくことができるから面白いと思う。
余談だけど、私が「スーパーファミコンウォーズ」をプレイする際、
いつも「さくてきモード」をONにするのは、このゲームをプレイした影響だろうな。

Icon(ミリセント) その他には何かありますか?

Icon(高天神) さっき、PS版はキャラクターの台詞に声がつくと言ったけど、
その配役がまた超豪華だったりするんだこれが。

Icon(ミリセント) 三石琴乃さん、久川綾さん、岩男潤子さん、冬馬由美さん、
折笠愛さん、岡本麻弥さん等
が出演していますね。

Icon(高天神) 他にもまだまだいるが、
決してメジャーじゃないこのゲームでよくもまあやったよ
と今でも脱帽する。

Icon(ミリセント) 全くですね。

Icon(高天神) あと、PS版には各キャラクターが自己紹介をするおまけモードがある。
私は、この部分だけで十分「買い」だと思う。


Q3 : このゲームの気にいらないところは?

Icon(高天神) まず、前作に比べて、PLDによる白兵戦がやりづらい事。
そのせいで強襲型PLDの使いどころが、無くなってしまっている
最初はそれほどでもなかったけど、そのうちどうしても目立つようになってしまった。

Icon(ミリセント) 自分のターンでない場合でも、
足止めとして攻撃することができる「臨機射撃」のせいですか?

Icon(高天神) 「臨機射撃」自体は前作からすでにあった。
だが、「2」では臨機射撃を受けると、
射撃や移動する際に消費するAP(アクションポイント)を消費する仕様
になった。
そのせいで、敵に隣接する前にAP切れという事態が起こりやすくなった。

Icon(ミリセント) 強襲型は肩に武器を装備できませんから、射撃戦という事になれば、
どうしても通常型や索敵型よりも不利になりますしね。

Icon(高天神) 自分としては、せめて強襲型なら臨機射撃を受けてもAPを消費しない、
あるいは消費する値が通常型や索敵型よりも少ない、
という仕様にしてくれれば強襲型PLDに対する評価も変わった
と思う。

Icon(ミリセント) 一応、1機を囮役にして臨機射撃を集中させ、
その後に他の機体で白兵戦を仕掛ける、という手もあるにはあるのですが……

Icon(高天神) あと、PS版では、ポリゴンによる戦闘アニメーションがあるけど、これがショボイ
ディスク容量あるいはハードウェア上の制約のせいだったのかもしれないが、
それだったらいっそカットした方がマシだったと思う。


Q4 : 現在「6」まで発売されていますが「2」以外をプレイした事はありますか?

Icon(高天神) 実のところ、「3」以降は「2」とキャラクターもメカニックもゲームシステムも
変わっているので、プレイした事はない。

Icon(ミリセント) 「3」以降は「2」から100年後という設定でしたね。

Icon(高天神) 「1」も実はリメイクされた版があるのだが、
PCとの相性がどうとかいう話があって、プレイしていなかったりする。

Icon(ミリセント) ただ、プレイ動画を見る等の情報収集はしているそうです。


Q5 : ゲーム中で一番好きなキャラクターは?

Icon(高天神) …………………………………………

Icon(ミリセント) ……??

Icon(高天神) …………君だよ、エヴァンス准尉
今回のレビューの中でこれだけ登場している時点で皆、察するだろうに。

Icon(ミリセント) 今回の話の流れでは、
私が登場したのはニューランド大佐による指名という事になっていますから。
あと、好きな理由も必要でしょう?

Icon(高天神) ま、そうだな。さっきPS版には自己紹介をするおまけモードがあるって話しただろう。
あれで、准尉の自己紹介を見聞きしたときに一目ぼれしてしまってね。

Icon(ミリセント) あ、ありがとうございます…………

Icon(高天神) プレイ日記第671弾で奈々氏さんが
「白髪系女子は(坂上)智代っぽいといえば失礼ですが、とても神秘的で大変美しくて自分は大変大好き」
と話していた
だろう。
どうやら自分の場合、銀髪系女子がそれに該当するんだと思う。
現実世界では、銀髪ってあまり見映えしないせいかもしれないけど。

Icon(ミリセント) 確かに、金髪と違って銀髪って現実世界で探すと、
きらきらしているのはあまり見かけませんね。

Icon(高天神) パラメータの面で見ても、とても優秀だと思う。
全技能持ち、というのもポイント高いな。

Icon(ミリセント) 私の他に、全技能持ちなのはニューランド大佐だけでしたね。

Icon(高天神) ちょっと話は変わるが、坂上智代を演じている桑島法子さんの事を初めて知ったのも、
このゲームがきっかけ
だった。

Icon(ミリセント) そういえばPS版だと、私の声を桑島さんが演じていましたっけ。

Icon(高天神) 桑島さん演じるエヴァンス准尉の声も自分はすごく好きで、
これをきっかけに、桑島さんに興味を持つようになった。

Icon(ミリセント) 「犬夜叉」が放送されていたのも丁度この頃でしたね。

Icon(高天神) 正直な話、桑島さんがエヴァンス准尉を演じていなかったら、
このゲームにのめりこむ事もなかっただろうし、
桑島さんに興味を持つのだって、もっと後になったと思う。

Icon(ミリセント) さしずめ「運命の配役」という訳ですか。

Icon(高天神) 2008年、桑島さんが詩人、宮沢賢治の詩を朗読するイベント「朗読夜」のため、
岩手県にいらっしゃった事がある。
その時、会場に桑島さんへのメッセージを記載できるスペースが用意されていた。

Icon(ミリセント) で、大尉はメッセージを?

Icon(高天神) ああ。「私はミリセント=エヴァンスの事を忘れない」って書いたよ。

Icon(ミリセント) はたから見ると、ちょっと痛い人にも見えますね?

Icon(高天神) 決してメジャーではない役でも大事に思う人だ、って言って欲しいな……


Q6 : POWER DoLLS シリーズは2次創作も盛んですが、どう思いますか?

Icon(ミリセント) 1995年頃から2005年頃まで、
自作のイラストや小説を公開するWebサイトが10以上あって賑わっていました。

Icon(高天神) 自分は2002年から大学生になったけど、
当時、空き時間を見つけては、
大学のパソコンでそういうサイトをのぞきに行くのをちょいちょいやっていたな。
特に「お笑いドールズ」は、腹筋がちぎれるほど笑った。

Icon(ミリセント) 私を含め、全キャラクターがムチャクチャな設定になっていますね。

Icon(高天神) ギャグとか、結構ヤバめなモノが入っているけど、自分は「あり」だったな。

Icon(ミリセント) 今でもGoogleで検索するとHitしますから、
興味のある方はのぞいてみるといいと思います。

Icon(高天神) 動画だと「アイドルマスター(THE IDOLM@STER、通称「アイマス」)」
とコラボした作品が面白い。

Icon(ミリセント) 「POWER-iDoLLS」ですか?

Icon(高天神) 「1」と「2」をベースにした「POWER-iDoLLS」もだけど、
「5」をベースにした「PD 4 you!」も面白かった。
「アイマス」のキャラクターはここで覚えたからな。


CyberBlackPhone
(電話の呼び出し音)


Icon(ミリセント) あら、電話ですね。
…………はい。はい、おります。はい、そろそろ終わる所です。
…………了解しました。

Icon(高天神) ニューランド大佐か?

Icon(ミリセント) はい。大隊長室へ私と共に出頭するように、とのことです。

Icon(高天神) そうか、じゃあ聞き取りはこれくらいにしよう。


CommanderRoom
第177特務大隊長室

Icon(高天神) 高天神特務大尉、入ります。

Icon(ミリセント) エヴァンス准尉、入ります。

Icon(ハーディ) 2人ともご苦労だった。……で、大尉。准尉の事、どう思う?

Icon(高天神) ……は。小官は准尉に好意を寄せておりますが、
それは決して不純な動機によるものではなく
……

Icon(ハーディ) 仕事の方だ!!

Icon(ミリセント) …………

Icon(高天神) は、申し訳ありません!
小官としては、能力、適正ともに申し分ないと存じます。

Icon(ハーディ) そうか、なら決まりだな。

Icon(ミリセント) あの、何の話でしょうか?

Icon(ハーディ) 准尉、君がさっき実施した訓練ミッションで回収したターゲット、
あれを見て、何か気になった事はないか?

Icon(ミリセント) はい。「あぶないくすり」だという事は分かりますが……

Icon(ハーディ) あれは、我々のいる世界のモノではない。

Icon(ミリセント) はい……?

Icon(ハーディ) 「並行世界」あるいは「パラレルワールド」という言葉を聞いた事はあるだろう?
高天神大尉は、その並行世界の一つから極秘裏にこの世界へやってきた。

Icon(高天神) さっき回収したターゲット。
あれは元々、私の世界に存在する反体制組織「アヴァロン軍」が非合法に入手したモノだ。

Icon(ハーディ) もっとも、今回の訓練ミッションで使用したのはレプリカだ。

Icon(ミリセント) そのアヴァロン軍が、我が隊とどう関係するのでしょうか?

Icon(ハーディ) アヴァロン軍は我々が交戦しているジアスと、
かなり前から技術、人員、その他の面で協力関係にあった
事が、
諜報部の調べで分かっている。

Icon(高天神) 先ほどのターゲットの実物も、アヴァロン軍から供与されたものらしい。

Icon(ハーディ) 大尉がもといた世界では、
「ロングソード連合」という組織がアヴァロン軍に対抗するため活動している。

Icon(高天神) ロングソード連合の機甲戦力は十分だ。
だが、装甲歩兵などの機動戦力が不足しているために幾度か大敗を喫している。

Icon(ハーディ) 大尉は今度、もといた世界でDoLLSと同じくPLDを主力とする「第666特機中隊」を結成し、
ロングソード連合に加勢する事になった。
そこでだ。准尉には大尉の副官として出向してもらいたい。

Icon(ミリセント) 私が、いえ小官がですか?

Icon(高天神) この任務は、今までといろいろ勝手の違う環境で行われるものだ。
だから君にはこの任務を拒否する事も出来る。

Icon(ミリセント) ………………いえ、お受けします。
どうか大尉についていかせてください。

Icon(ハーディ) よし。ロングソード連合の総司令はガードリーダー隊長という。失礼のないようにな。
ではすぐに準備をして出立するように。

Icon(ミリセント) はっ!


西暦2013年5月某日 地球

IwateBase
岩手県某所 第666特機中隊 屯所

Icon(ミリセント) 大尉。これから頑張りますのでどうかよろしくお願いします。

Icon(高天神) 准尉、本中隊はオムニ軍傘下じゃない。
出向中は大尉、准尉と呼ぶのはナシだ。

Icon(ミリセント) じゃあ、何とお呼びすれば?

Icon(高天神) 「班長」で頼む。君の事は……ミリィでいいかな?

Icon(ミリセント) ……はい。

Icon(Staff) 班長! ロングソード連合本部より緊急入電です!

Icon(高天神) 内容は?

Icon(Staff) 「八戸港へ移動中の我が輸送車両群が、アヴァロン軍に抑留された模様。
貴隊は速やかにこれを救出せよ」

以上であります。

Icon(高天神) ガードリーダー隊長へのあいさつ参りもまだ済んでいないうちから……
敵戦力の情報は?

Icon(Staff) 長距離偵察機からの情報では、
1個機甲中隊、及び、1個機械化歩兵中隊相当との事です。

AvalonTanks


Icon(高天神) すぐ出撃可能なPLDは何機ある?

Icon(Staff) 通常型3機、索敵型2機、強襲型1機、
計6機をC559輸送機に搭載完了
した所です。

Icon(高天神) よし。強襲型での斬り込み役は私がやろう。
ミリィは索敵型でサポートを頼む。
第666特機中隊、出撃だ!

Icon(ミリセント) 了解です!


The Story is Continued To Next Mission……










〜筆者あとがき〜

改めまして、高天神と申します。

少しまじめに自己紹介をしますと、青森県出身の、岩手県在住者です。
仕事は、「しすてむえんじにあ」やら「ぷろぐらま」やら、そういう事をしております。

本文中では、若々しいアイコンIcon(高天神)を使いましたが、
実際にはこんなに若くありません
ファミコン版「Xevious」と同じ歳ですので、実情は多分こっちIcon(高天神)です。


今回、プレイ日記を作成するにあたり、短めのレビュー形式にする考えもありました。
……が、少しでもこのゲームの世界観に入り込んでもらうにはどうすれば?と考えた結果、
会話によるストーリー形式で作成する事と致しました。

結果、計4Partからなる作品となったので、ガードリーダー隊長の負担を少しでも減らせればと、
HTML作成まではこちらでおこなわせていただきました。
ですが、読み返してみると、検品だけでも大変だと痛感しております。
その検品をおこなっていただいたガードリーダー隊長には、この場で御礼申し上げます。

ゲーム中において、「地球はかつて敵勢力だった」という設定があったため、
登場人物と協力体制をとるための手段として、
「ゲームの世界がこちらの世界とは別の並行世界」という設定を付け加えました。
(ここまで深く考えなくてもよい……ですか? そうですか……)


あと、今回のMissionのターゲットとして登場させたアイテムですが、
プレイ日記第607弾で一目見た際に「あぶないくすり」という単語がすぐ浮かんだという事と、
「アヴァロン軍は、あちこちから設計書等を盗み出して装備を整えた」という設定を、
どうにか活かせないかと考え、登場させました。

蒼皇さん、柳さんには、この場で御礼申し上げます。

重ねて、柳さんを、「良識の対極」の存在として挙げてしまいました事、大変失礼いたしました。


最後に、この長いプレイ日記をお読みいただいた皆様に感謝しつつ、
締めの言葉とさせていただきます。


Icon(高天神) 高天神



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