※このプレイ日記は2013年4月14日にHP後援者のさんから頂いたものです。







サイレンスズカという馬がいた。

”音速の貴公子”の異名を持つ、日本競馬史上最強の逃亡者(逃げ馬)。

その圧倒的な力の前に、後に名馬と呼ばれるGTホース達は千切られ、

後続の騎手に「影さえ踏めなかった」と言わしめた。

だが、98年天皇賞(秋)

その夢は前触れ無く、潰えた。

レース中の故障、そして無情の安楽死処分。

府中のターフで、彼は天国まで駆け抜けていってしまったのだ。










そして、翌99年。GT宝塚記念。

『あなたの夢は、なんですか?』

実況の、あるアナウンサーが、唐突に視聴者に問い掛けた。

あなたの夢はスペシャルウィークか、グラスワンダーか・・・

そのアナウンサーは出走有力馬の名前をとつとつと読み上げ、そして、最後にこう言った。

『私の夢は、サイレンススズカです』










『夢叶わぬとはいえ、もう一度、この舞台で走って欲しかった』







ファンの夢を託され、競走馬は走ります。





あなたの夢はなんですか?



私の夢は・・・。














第720弾





ウマドンナ2


PartG













 副総裁ぃぃ!!!



 
いけぇ!バクシオー!



 おお!
凄い勢いで先行を競り落としていくじゃね〜か!



 残るは一頭!



 だが。その一頭がしぶとい。



 なんだあの馬は・・・。







陣営すら予想外の一頭が、バクシオーの猛追を跳ね返す。

中山競馬場の直線は短い。残り200m・・・150m・・・まだその差は埋まらない。







 い、
いか〜〜ん!



 キャラに会わない台詞はおやめ下さい。



 万事休す、か。



 まさか。
バクシオーはここからよ。



 ッ!



 ・・・そう、ここから。



 紅莉栖殿、
アレを使いますぞ。



ええ。
良くってよ。













 
うおおおおおおおっ!!



 ヤツめ、
何かをやらかすぞ!













 アレは去年見せたあの・・・!?



 スーーパーー!



 イナズマ!




 あ、
アレはぁぁ!!















 チェストーーーー!!



 
ずこ〜〜〜〜。



 うおぉぉ!チェストー!
チェストーでありますぞ!



 クソったれ!今回もか!
今回もなんて汚ぇフィニッシュだ!



 ほぼ2頭並んでのゴール、ですな。



 決着は!?
順位はどうなった!?



 はぁ、ぜぇ・・・ちゃ、
着順は・・・!?

















 
・・・はい?



 す・・・
スタッフロールぅぅ!?ここでエンディングでありますか!?



 
んぎゃあああああ!?



 さて・・・帰るか。

















 またこのラストか。飽きないヤツめ。



 
たたた隊長!じ、自分の今後は!?












 


 んじゃ、とりあえず、
ダビスタとウイニングポストのプレイ日記でも頼むわ。



 ヤだ〜!
馬はもうヤだ〜〜〜!!!



 ああ・・・戦慄のドナドナが聞こえて・・・。



 
聞こえ〜ん(涙)!




 長剣さんは、気の短い方ばかりだな。



 うんうん。



 へ?













・・・・・。



 
おぉ!








大歓声の中、紅理栖は静かに、人差し指を突き立てる。

着順掲示板、
その一着の欄。

バクシオーの馬番が点灯した瞬間、中山競馬場は大歓声に包まれた。

ファン投票一位。

一番多くのファンの夢を背負った馬が、有馬記念を制覇した瞬間だった。


















 お、
おめでと〜!!



 今日だけは、文句無く褒めてあげるわ。



やりましたね。



 ぜぇぜぇ・・・乾坤一擲、
まさに魂のチェストー!












 
その目に焼き付けたか!同志一号!














 運命を打ち破るチェストー、しかと見届けました・・・

もう、言葉もありませぬ。



 あ、見つけた。困りますよ、いくらレースの日とは言え、勝手に抜けられたら。


 お前・・・。



 せっかく出して頂いた党の改善案、まだ訊きたい事が色々・・・。



 短い間だが、世話になったな。



 え、
ちょっと!?


















 初めて、競馬で賭けをした・・・。



 そんなところで見ておったか。



 
こういう勝ち方も、悪くない。



 まさかのハッピーエンドだな。



 チェス党がこんな結末・・・
これはもう、終わりですな。



 何を言ってやがる。



 ・・・全く、我ながら何を言ってるんでしょうなぁ。



 そういえば副総裁、
恐れながらお尋ねしたい事が。



 なんぞ?














 本作もこんな風に
”文字入力”の場面がありましたが・・・

あれはどうなりました?



 そういやどうなった?・・・まぁ、出てこなんだら、そに越した事は無いのだがな。



 は?何を打たれたので?



 お、勝利ジョッキーインタビューだ。












 ターフビジョンって言うんですか。大きい画面ですね。



 ほ〜。柳、
お前からのメッセージが表示されるらしいぞ。



 副総裁のメッセージ?しかもあの、瑠香殿相手ですか?



 ・・・は〜て?記憶に無いが?



 何かしら。



 ・・・は?



 
うお〜!?














 
はい(怒)??



 
ぐげッッ?ま、まさかここで!?



 副総裁・・・
何故こんな文面を?



 い、いや。ついクセで。



 どんなクセだよ(汗)



 おいコラぁ!?



 
・・・貴方が責任者?



 は?いや、俺は。



 
フン(嘲笑)



 だぁぁぁぁ!!
このバカ馬がぁ!!



 げげげげ!?
















 
焼け死ね〜〜〜い!!



 
どわ〜〜〜!?



 さて・・・それじゃ私は帰るわ。



 色々ありましたが、副総裁のご支援、
誠にありがとうございました。



 こちらこそ。














 伝えきれないほどの感動をありがとう・・・そう伝えといて。



 了解でありますッ。










 そこに直れ!
消し炭にしてくれるわ!!



 
結局ラストはこんなオチですかい!?



 隊ちょ〜、もう帰ろうぜ〜。





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 おや長官、お疲れ様でございます。



 う・・・また貴様か。



 蒼皇殿。
バクシオーの賞金振込先、書き換え完了しました。



 内部に精通している者がいると、仕事が早くて助かりますねぇ(黒笑)



 な!?あ、
あくどい!何かおかしいと思ってはいましたがやっぱりあくどい!



 長官、うるさいですよ。



 で、億単位の資金、何に回されるので?



 そうですね。差し当たっては・・・
まず党員一号殿へ。



 ・・・え?



 彼の次の人生への、餞別でも渡してあげなさい。






END