第6弾
ときめきメモリアル
Forever with you
ときメモといえば…今更説明不要の元祖恋愛ゲームである。
ただ雑記でも書いたこともあるが、ガードリーダ−は特別にこのゲームが大好きと言うわけではなかった。
ただし・・・ただしである。
このときメモにはどーにも気になるウワサがあった。
それは…「伊集院レイは実は攻略可能」というものである。
伊集院レイ
同級生であり美しい容姿で女子生徒の人気を集める、主人公のライバル的存在。
自己顕示欲が強く、主人公に対して様々な嫌味や自慢話を言っては去っていく。
どおりで電話コマンドをしたとき名前があるのがおかしいと思ったぜ。
ウワサによると伊集院レイの攻略法はただひとつ、
高校三年間に電話をかけまくること。
パラメーターは低くても特に問題ないという。
三年間電話オンリーとは…楽勝過ぎるのかそれとも単調過ぎてツライのか。
はたして電話するだけであのキザヤローの伊集院が本当に攻略できるのであろうか…(汗)
深まる謎をもうこれ以上ほっとけない。
史上最高のレベンディック信奉者を目指す以上、ガードリーダーに後退はない。
ゲームスタート、いざ検証開始。
最初の休日から早速伊集院レイにかけてみた。
すると・・・
伊集院 「あいにく僕は君のような暇人じゃないんだ。それじゃあ失礼するよ」
さすがは天下の伊集院グループの御曹司。
なんてこった・・・全然相手にされないぜ!
しかし作戦は間違ってはいない。
毎回の休日は必ず電話し、平日コマンドはひたすら寝るのみ。
いたずらに他のコマンドでパラメーターをあげてしまうと他の女の子が登場してしまう。
(例えば文系なら如月、理系なら紐尾閣下、芸術なら片桐、雑学なら朝比奈など)
・・・といってあんまり寝てばかりだと赤点で強制補修をやらされてしまう。
補修を受けると平日コマンドで勉強しか出来なくなり、他の女の子が登場するきっかけに。
できれば登場人数は極力抑えたい。
赤点ぎりぎりの成績を維持するのがポイントだw
伊集院に電話しそれ以外は寝る…単調な毎日の繰り返し。
そんな退屈なある日、ある出来事が。
急いで教室に戻ろうと走っていたガードリーダーは他者とぶつかってしまう。
ぶつかった相手はなんと…
あの伊集院だった!
し、しかもこの表情は…っ!??
まさかキザ男とばかり思っていた伊集院が頬を赤らめるとは…。
あやしい…
この事件をきっかけにさらに電話攻勢を強めるガードリーダー。
何十回と電話していくうちに会話にも進展が。
ガードリーダーの猛攻は伊集院に確実にダメージを与えていたのだ。
こう着状態が続く中、伊集院の動向を探るべく派遣した密偵から報告が。
好雄 「今、俺すっげえ事を聞いちゃったよ」
いつに無く興奮気味の好雄。一体何があったというのか?
好雄 「あの伊集院が…」
好雄 「本当は、おん・・・」
ガガーン!!
ガードリーダー 「どうした、好雄!しっかりしろ!」
なんと…いきなり銃声が!
狙撃されたのはなんと目の前にいた好雄だった!!
「銃声の前に倒れてた!」
まさか日常の高校生活のさなかでスナイピングされるとは。
きらめき高校、なんという恐ろしい学校だ・・・・。
目の前の信じられない光景に立ち尽くすガードリーダー。
そこに現れたのはあの伊集院。
狙撃された好雄の容態を重く見た伊集院はすぐに精鋭の私設医師団を派遣。
はたして好雄は助かるのか…
ガードリーダー 「好雄無事だったのか!」
好雄は生きていた。しかし好雄から発せられたのは意外な一言だった。
好雄 「・・・何言ってんだ?」
ガードリーダー 「お前今朝、伊集院の病院に運ばれただろう!?」
好雄 「・・・知らねえぞ、そんなこと」
ガードリーダー 「えっ?じゃあ伊集院のニュースは!?」
好雄 「何だそれ?変な奴。じゃあもう行くぜ」
・・・・。
まさか好雄のヤツ、記憶を・・・・。
どうやらガードリーダーの立ち向かっている相手は想像を絶する強大な存在のようだ。
天下の伊集院グループの御曹司にして謎多き人物、伊集院レイ。
はたして攻略は無事成功するのであろうか。
…後編に続く。