第505弾





SDガンダムGNEXT


PartB












 


2011年春。鹿児島同盟のただお氏は仕事の折り合いがつかず、無念にも不参加を表明。


この報はガードリーダーと鮫島幸雄に大きな衝撃を与えたが、特に幼馴染であるツル氏のショックは大きかった。


















しかし薩摩隼人が敵に背を向けることはない。


なんとツル氏はたった一人でガードリーダーと鮫島幸雄を相手にすると宣言したのだ。
















 


たとえ正義が相手でも闘うことを辞さない「暁のレベンディッカー」、ガードリーダー。


そしてゲームセンスはガードリーダーを遥かに凌ぐ「この世のすべてを知る男」、鮫島幸雄。


GNEXT対戦でこの二人を『同時に敵に回す』勇者がまだ九州にいたとは。


・・・・「桜島の火山弾」、敵ながらアッパレな男である★















 


ただお氏が離脱したことで変更されるかと思われた第一戦目だが・・・


ツル氏の要望は変わらず、あくまでも月面決戦を希望。


広大なMAPならいざ知らず、狭い月面でプレーヤー二人がかりを相手など・・・自殺行為に等しい。


確かにツル氏はアクシズにはガルスJとガザDという、序盤は大変頼もしいMSがいる。















しかしガードリーダーや鮫島幸雄が操作すれば、CPUのガルスJ・ガザDなど脅威でも何でもない。


アレックスの大量配備苦もなく駆逐可能だろう。


月面決戦ですでに証明されている、GNEXTは人間が操作してなんぼだと。


「アレックスを大量に作るだけで月面決戦は終了」、GNEXT戦士なら誰でも容易に想像できるだろう。















 


だが「桜島の火山弾」は愚かな自殺願望者ではなかった。


なんとガードリーダーに初期資金の減額と生産MSの制限を持ちかけてきたのである。

















ツル氏のメールを簡単に説明するとこんな感じ↑である。


















つまり4つのドックのうち、必ず半分は違うMSを作らなければならないということだ。


これではアレックスの大量生産は不可能。


ツル氏はメールで「MSのバラエティを多くなってよさそう」などと誤魔化しているが・・・・


これはガードリーダーたちにアレックスの大量配備をさせない正真正銘の「作戦」だったw



















若干卑怯な提案に見えるかもしれないが、元来ツル氏は知力で戦うGNEXTゲーマー。


ある程度の戦略は当然のこと。打つべき手を打ってきたということだ。


まあ実際生産制限がなければ、中盤以降ガザDの大編隊にこちらが逆襲される可能性も十分ありえる。


生産制限は決してツル氏だけにメリットがあるわけではないので快諾することにした。



















ただひとつだけ気になるのは・・・・





















ケンプファーが生産できるようになるまでの約10ターンの間、


どうしようもない弱小MS・ドムをひたすら作り続らねばならないことだ(汗)

















 


いかにガードリーダーと鮫島幸雄が歴戦のパイロットでも、


ドムで桜島の火山弾に挑むのは素手で機関銃陣地に殴り込みをかけるようなもの。



ガードリーダーはツル氏の提案承諾後、早速実戦テストをやってみたが・・・結果は散々。


ドムが勝てるMSはザクやリーオー、そしてジムなど同ランクのダニMSくらい。


エースパイロットであるツル氏のマラサイやガルスJ、ガザDと組み合ったらまず勝ち目は無い(汗)


















 


そんなお荷物ボーイのドムと10ターンも付き合わなければならないのは、正直キツい。


というより、まともにやると短時間でゲームオーバー。


ツル氏はおそらく、序盤【ガルスJ・マラサイ】中盤は【ガザD・マラサイ】のペアで来るだろう。


この強力な組み合わせにケンプファーができるまでどう凌ぐかが問題だ。




せめてツル氏が構想している戦略・戦術まで把握できたらよいのだが、そんなにうまい話は・・・・・




























ハッ。




























ガードリーダー 「あ・・・あるッ!!あった!!!





















 


決戦まで残り5日。ガードリーダーはメールを急遽作製。


送り先は・・・今回心ならずも不参加を表明した鹿児島同盟、ただお氏だった。






















なんとロングソード連合隊長ガードリーダーは莫大な進物をエサに・・・


こともあろうかただお氏にツル氏の戦略を密告して欲しいと要請したのである。




















「莫大な進物」の中身については書けないが・・・・


ガードリーダーは2010年度末期より、長野県のHP後援者リマ氏から多大な支援物資を受けており、


今回その支援物資をリマ氏の了承のもと、ただお氏に横流し(二次輸送)したのだ。




















子供の頃からツル氏とGNEXTで遊んできた「シラス台地の一輪花」、ただお氏。


そして大人になった現在でも親交を絶やさぬ固い結束で結ばれた鹿児島同盟。


いかなる貢物があったとしても、彼らが味方の不利になるような密告をするはずもないが・・・・






















まさかの裏切り。ただお氏はガードリーダーの密告要請を承諾w


ツル氏の予想戦略をテキストファイルにして・・・敵であるガードリーダーのもとに届けたのであるw


























ガードリーダー 「・・・・・・・・(ニタリ)」























ただお氏にとってツル氏は真の友だが、長年ツル氏にGNEXTで徹底的に痛めつけられており・・・


心の底には、ツル氏への少なからぬ敵愾心が眠っていた。


さらにガードリーダーの、「こんな形で申し訳ないですが、是非ただおさんも一緒に参加して下さい!」


という言葉も、参加できず悔し涙を流すただお氏の弱みを突いていたw




















こうして決戦直前、ガードリーダーはA4用紙三枚分にも渡る『ただおメモ』を入手!















 


そこにはツル氏が生産してくるMSの組み合わせから予想進撃ルートまで、こと細かく書かれていた★


序盤のドム縛りはキツいが、ただお氏考察による「ドムの有効な戦闘方法」まで記載。


これで月面の不利は完全に補った。





・・・・・「桜島の火山弾」ツル。


彼にとってこのゴールデンウィークが人生最後のGNEXTとなるだろう。






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