第50弾



ストリートファイターUターボ







ストリートファイター2……

説明するまでもないかもしれないが、2D格闘ゲームというジャンルを開拓し、

今なお金字塔として輝き続けている伝説のゲームである。













偉大なるレベンディッカー・ガードリーダー隊長も過去にレビューをしているが、


今回は敢えてこの作品を解説させていただきたい。






と言うのも、隊長とはまた違ったアプローチのレビューができると確信しているからだ。







スト2シリーズは当然の如くファンも多く、


第1弾登場から20年近く経った現在でも、ゲームセンターで対戦が行われている。


それはなぜか?






もちろん面白いからだろうが、それを支えているのがやり込み要素の多さだ。







スト2はその形態から、一見大味なゲームに見える。


しかし、少し奥をのぞいてみるとその中には複雑な要素がいくつも絡まっているのだ。









その要素要素が楽しみの幅を深め、


ストリートファイター2と言うゲームを作り出していると言っても過言でないだろう。


(もちろん、大味なままでも充分に面白いのがこのゲームの魅力でもあるが)












要するに、このゲームを最高に楽しむためには、知識が必要だということだ。







特に苦手だと思っているひとは、この知識が多少足りなかったりする。







※画像はイメージです




そんな方がうまい人とも楽しく遊べるように、




今回はこの群馬参謀ナカユウが、


「一歩だけ」踏み込んだレビューを提供したいと思う。







(もちろん知っているよという方もいらっしゃると思いますが、どうかお付き合いください。)


なお、このレビューはスーパーファミコン版「ストリートファイター2ターボ」のものとして進行いたします。












まずは、基本編としてスト2に最低限必要な知識を確認しよう。







その1 攻撃









まずはもちろん、対戦格闘ゲームの基本である攻撃について。


スト2の攻撃には次の手段がある。












パンチ(小、中、大)


キック(小、中、大)


必殺技


投げ
















パンチキックには
立ち時の遠距離近距離しゃがみ時、垂直ジャンプ時、前後ジャンプ時

5種類×小中大の計15種類ずつあると考えてもらいたい。
(以下よりパンチはP、キックはKと記載する)

(キャラによって若干違いあり)










それぞれが違う威力や当たり判定を持っている。
必殺技よりも、まずはこの通常技の使いどころを知ることが、上達の近道となる。








小、中、大はそのまま威力を表す。

(弱、中、強という表記の仕方もあるが、今回はこちらを使用する)















は威力はほぼ皆無だが出が早く、相手とのインファイト時に割り込むことができる。















は主に牽制やコンボに使うことが多い。


特にしゃがみ中Kはいくつかのキャラの攻めの中核となるほど重要なものがある。













は高威力だがスキができてしまうことが多い。



しかし判定が強いものが多く、相手の出した技を潰しながら攻撃するイメージだろうか。

また大攻撃には相手をダウンさせるものが多い。
















技と技がかちあった場合、判定が強い方が一方的に勝つようになっている






つまり、相手と勝負する時はできるだけ判定の強い技を打った方が良いということになる。


しかし、タイミングによって負けたり、相打ちになることも多々ある。






この辺りはすこしずつ覚えていくしかない。


後回しにしてもいいが、結局のところ判定を制する者がファイトを制するので、少しは覚えていると楽になる。








次に必殺技だ。必殺技にはいくつか種類がある。
















・飛び道具




波動拳(リュウ、ケン)、ソニックブーム(ガイル)など。


手から技を発射して、遠くの相手を攻撃することができる。






しかし、読まれて飛ばれたりかわされたりすると不利になることが多く、

近距離の使用には気を使いたい。






小、中、大で速さと威力が変わる。

飛び道具を持っているキャラは、使い方によって化ける。
















・対空技



昇竜拳(リュウ、ケン)、タイガーアッパーカット(サガット)など。


上空に突進するイメージで攻撃を放つ。






出した瞬間などにキャラクターが無敵になるものが多く、


相手の技をすかして当てることも可能。





射程範囲の空中にいる相手に出せば大抵はうまく当たるようになっている。


とくに昇竜拳は上昇中無敵という恐ろしい性能を誇る。






しかし、外すと着地際や落ちてくる途中に無防備になるので、使いどころに注意したい。





逆に相手は、どれだけこれをスカらせるかの勝負になってくる。














・突進技



スーパー頭突き(エドモンド本田)、サイコクラッシャーアタック(ベガ)など。


画面横に向かって突進していく。小、中、大で速さや距離が変わる。







空中の相手に対して有利な技が多い。


また素早い技が多く相手が対応しにくいという特性があるので奇襲に向いている。






しかし相手に向かっていくため、うまいことさばかれてしまうと手痛い逆襲を喰らうことになる。


上空からの攻撃に弱いことも覚えておくといい。





相手から逃げたり、フェイントに使うこともある。















・連打技


百烈張り手(エドモンド本田)、百烈キック(春麗)など。

ボタンを連打することによって発動し、技の内容も蹴りなどを連射する。






相手が近くにいると連続でダメージを与えることができる


(ブランカの電撃は例外)








また、今回の解説のベースであるスト2ターボでは恐ろしい威力を発揮し、


特にエドモンド本田の張り手は反則クラスの強力技となっている。






近くの相手にはめっぽう強いが、飛び道具などには弱い。



また遠くからの通常攻撃で潰されることもある。


















・投げ技





スクリューパイルドライバー(ザンギエフ)など。



相手を投げる。

威力が高く、また通常投げと同じくガードの上からでも成立するのが長所。





出が速く、相手の技に割り込むようにして発動することが多い。





また間合いが広く遠くからでもまるで吸い付くようにして発動できるので、強力無比な威力を発揮する。

(いわゆる吸い込み)













・テレポート技





ヨガテレポート
(ダルシム)、など。




消えて別の場所に移動する


相手の虚を付けるが、スキがあるものが多く読まれると痛い目を見ることが多い。








他にも、キャラ特有の性能を持つ必殺技がいくつか存在する。



相手を攻撃する必殺技に共通しているのが、

相手をガードさせても多少のダメージを与えることができることだ。










これを利用し、相手を削って倒すという戦法も有効だ。








ただ、スキが多い技がとにかく多く、

読まれると大抵反撃を食らう。







必殺技だけを使っているのでは勝つことは到底できない。














さらに覚えておきたいのが、これらの攻撃手段が上段技、下段技と分かれているということだ。




例えばジャンプ攻撃は上段技で、しゃがみ大Kは下段技



後述するガードをする上で、これらは非常に大事なポイントとなる。

















次に投げ





地味なようで、このスト2というゲームにおいて最も重要な攻撃手段である





コマンドはキャラクタによって異なるが、



主に横にレバーを入れて大P、大K、中P、中Kのどれか







投げの最大の長所は、相手のガード上からでも打てるというところだ。







また割り込むことが非常に難しいので、

マスターすれば投げだけでも充分戦うことができる。






下手な必殺技より威力が高く、またダウンも奪えるために有利に進めることができる。









バイソンやブランカは独自の打撃投げを持つ。
ダウンは奪えないが、連打で威力が増すといういやらしい性能だ。










そしてこの投げは旧スト2シリーズでは抜ける手段がない。


つまり投げを打ってしまえば返される心配がないわけだ。






最初は若干慣れが必要かもしれないが、

レバーの方向は横に向いていればどちらでもかまわないので、

ガンガン狙っていくといい。









この程度の距離なら…



フン!





多少距離があっても、吸い込んでくれることが多い。

この距離感を掴んだ時、スト2の楽しさは一気に跳ね上がる。








つづく





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