※このプレイ日記は2012年11月13日にHP後援者の溝蠍さんが製作したものです。




第615弾





FRAXY









 アヴァロン軍の空中要塞だと?



 くっくっく。この俺様にかかれば、これくらいの情報など
朝飯前だぜぇ。最も、俺としては

雌の追い込みの方が得意なんだがなぁ。おまけとして戦闘機を一機付けといたぜ。



 よくやった
鬼作。…ふむ、場所は太平洋上の積乱雲の中か。変な場所に作ったもんだな。



 その要塞はウチが攻め落とすんで?



 兎に角、隊長に話を通してみない限り動けん。お前は引き続きアヴァロン軍基地に

掃除夫として潜入を続けてくれ。



 お安い御用だぜ。ところで、これだけのことをやったんだ。何か
見返り

欲しいんだがなぁ…



 さっき朝飯前とか言ってなかったか?まあいい。
基地の女はお前の好きにしていい。

それに上手くいったら情報も手に入る。一石二鳥だ。



 それくらいはしてもらわなきゃなぁ。ところで溝蠍。



 なんだ?



 この基地の事、あんたの上司に伝えなくていいのか?普通は報告するもんだろ。



 
報告はしない。この基地は潰すのは勿体無いからな。



 と言うと?



 そこには膨大な量の軍事物資や戦略データなどがある。それを俺達が

独り占めしようって寸法さ。へそくりみたいなもんだ



 でもよ、それならあんたの上司に頼んで潰したほうが早いんじゃないか?

物資もデータも持ち帰られるだろぉ。



 
基地自体も無傷で欲しい。お前が数十人の男女を脅迫して俺達の手駒にしてしまえば、

基地の半分は俺達の物になったも同然。後は目障りな奴から暗殺し、

空いた場所に俺達の息がかかった奴を入れれば、基地を丸々乗っ取れるって訳だ。

まるで白蟻が家を土台から喰っていくようにな。



 いい例えをするな。くっくっく。でもよぉ、そうするんなら
基地の人間全員の餌に毒盛って、

その隙に制圧した方が早いんじゃねぇか?(俺の仕事も減るしよぉ。)



 ぐっ、確かに。



 (くっくっく。まだまだ未熟モンだなぁ。)



 …でもそれなら
通風孔から細菌ばら撒いたほうがいいだろう?










LS基地



 …ということです。隊長、どうしますか?



 よくやった。空中要塞ね…妙な場所に作ったもんだ。こういうものは早い所叩いたほうがいいが、

さて…誰を行かせるかな。



 隊長、俺にやらせてください。



 珍しいな、お前が自ら名乗り出るとは。
功名心でも芽生えたか?



 たまには活躍しませんとね。
若い奴らに力見せつけてやりますよ。









 

 要塞を叩くとなれば機体はどうするんだ?生憎、今はモビルスーツやATは

整備中で回せないぞ。



 大丈夫です。鬼作が用意したものがあります。



 その鬼作という男、
どうも臭い。寝首を掻かれないように気をつけろよ。



 わかっています。うちの隊は一癖も二癖もあるやつらばかりですから。



 お前も妙な趣味してるな。その
毒蟲隊というのは実力の程はどうなんだ?



 心配しないでください。あいつら癖は強いですが、その分仕事はしっかりこなしますよ。

心配しないでください。それでは、失礼します。









 …なんです、
その毒蟲隊というのは?



 なんだお前、知らなかったのか?



 初めて聞きましたよ。そんな私設部隊。最近出来たんですか?










 ああ。なんでも
不名誉除隊者や、はみ出し者ばかり集めたと聞く。



 大丈夫でしょうかね。要するに愚連隊みたいなものでしょう?



 
だからこそ価値がある。溝蠍が言うには、常人がやりたがらないような汚い任務を

進んでやるそうだ。
彼らもそういう事が好きなんだろう。



 餅は餅屋ということですね。



 そうだ。なんとあれ、今後に期待だな。













某所。




 という訳で俺達にお鉢が回ってきた。
目標は敵空中要塞の破壊。

俺が単騎でやるから、誰か無線でサポートを頼みたい。やらんと思うが、

念仏の鉄、やってみるか?



 俺はやめとくぜ。そういう仕事は向いてないし、
今は按摩屋が忙しい。

鬼作はどこだ?




 引き続きアヴァロン軍基地に潜入させてるよ。女を好きにしていいといったら

張り切ってたぜ。お前も女には目が無かったな。



 確かにそうだが、俺はあいつみたいに女を扱わん。

ありゃ女の事を一切考えちゃいねえやり方だ。



 あいつは鬼畜モンだからな。情報収集が得意だからこそ、あんな奴をここに置いてるんだ。

鉄、暗殺の時はお前も参加してもらうぜ。…
そこの殺人狂はどうだ?



 褒めてくれてありがとよ。あんたも人の事言えねえだろうが。…俺もパスだ。

銃やら刃物やらの手入れをしなきゃならねえからよ。



 嘘つけ
デュード。そんなこと言ってまた昼間からラリってばっかだろう?



 けっ、お前を俺のお使いリストに載せてやろうか?



 好きに言ってろ。…
ソーヤーは?



 あタシが…やルわ。タま・ニハ、こウい・ウ仕事…も…やッテミたい。



 ほお、解体に飽きたか?まあやってくれるならありがたいが。



 べツに…飽・キテなんカいナい・わ。たダノ…気マグれ・よ。



 まあいいさ。誰か死体が出たらその時は頼む。さて、出撃までじっくり準備してくれ。







 …あいつ、一人でやるみたいだが大丈夫だろうな?



 どうせ前方に夢中になって背後からズドン、だろうな。へっへっへ。



 よせやい縁起でもねえ。やっこさん、よほど自信があるみてえだが、お前の言う通り

十中八九落とされるな。馬鹿野郎め。



 そウ・ナら・なイたメニ…あた・シが…支援すル・のよ。わ・カッて・ル?



 へいへい。













作戦当日。太平洋上。

エンジンが温まり、機体がいななく。







 いやぁ曇ってるな。なんか縁起悪いぜ。



 目標ハ…みエタ?



 どこを見ても曇り空だ。そろそろ鬼作が言ってたポイントなんだがな…






溜息をついた時である。










ゴゴゴゴ…



彼方の洋上に見えるのは紛れもなく敵機。ざっと見ても2、30機はいるだろう。








 
キた!



 おいおい…
流石に多すぎだろう?こりゃ他の奴らも出しとくべきだったな…



 一機…突ッ込んで・クルわ。



 やっぱり始めは雑魚が来るんだな!









敵機の射撃を寸でのところで躱しつつ、バレットをコアパーツめがけ叩き込む。

火花が散り、弾けた。




 始めはうまくいったな。








隙を見て敵機が背後から迫るも、難なく躱しそれを撃ち落とす。



 まタ増エンよ。きリが・ナい・ワね。









 

まるで蟻の様に湧いて出る敵。次々と黒雲の中から噴き出す鉄塊の群れに、

次第に機体は傷つき、疲弊していった…





 糞…
流石に多すぎやしねぇか?そこまでの大部隊なら、鬼作の野郎め、

それくらい言えよってんだ!



 そレは…単騎デ・出タ…アなタが悪イ。よホドの自信が・あっタの・カは

知らナ・イけド…
自・業ジ得・よ。



 
うるせえ!こいつらを殺し尽くせばいいんだろ!



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