※このプレイ日記は2013年7月28日に後援者のさんが製作したものです。













私は

どこにでもいる格闘ゲームプレイヤーだ。

今日も私は、並居る強敵を倒すため、そして自分自身の強さを追い求め

鍛錬を続けていた……。



























にいさん……。



……おまえか。いま
ガイルの連続技を研究しているところだ。

ちょっと付き合ってくれないか。



その前にひとつ、いいかしら……

先日、ロングソード連合の隊長さんと戦ったそうね。



ああ、以前プレイ日記で紹介された通りだ。
















スト2勝負は私の圧勝だ。悪いが相手ではなかったよ。



けれど、にいさんはその後行われた
「ケルナグール」で敗退したわね。



あ、ああ……だがあれは、初めてやったゲームだった。

彼は相当やり込んでいたようだったから、ある意味負けて当然だ。



……。










「にいさん……」







「な……涙とは……!?」






にいさん、いつからそんな風になってしまったの?

敗北していながら、言い訳するにいさんなんて見たくなかった!











「だ、だまれっ!!」




はっ! 私としたことが。すまない……。



それよにいさん。なんでも暴力で解決しようとするにいさん。

それがわたしの好きなにいさんだわ。

そうやってガードリーダーさんを倒すのよ!



……。


















轟は決意した。

「ケルナグール」を極め、ガードリーダーにリベンジしようと。













第782弾



ケルナグール

轟け!旋風脚














とはいえ、「ケルナグール」についてほとんど無知な轟。

まずどう練習すべきなのかわからない。

だが、格闘ゲームは実戦がすべて。対戦モードを攻略することにした。







目指すはこのモードで使えるケンシ15人の撃破だ。






ガードリーダーは隠しキャラなどを使っていたが、

こいつらがメーンキャラなのは間違いない。

この15人をを撃破することがまず第一歩だ。
















選んだキャラクターは「ハーヤン」。

先日の対戦時にはガードリーダーの持ちキャラを倒すなど活躍した。












 

なにより轟が気に入ったのはこの
旋風脚

どうみてもガイルハイキックなのである。






この技を極めれば、ガイルのさらなる深みが見えるかもしれんな。



(にいさん……なんでもスト2に置き換えるのは悪いくせだわ)


















ハーヤンを選び戦闘開始。

まずは「
ホイハン」に勝負を挑む。




どれ、まずは旋風脚のカンを取り戻すか。












旋風脚は相手に対して後ろ向きになっている時、

アウトレンジから攻撃ボタンを押すと発動。

モーションは大振りだが、当たればダメージは大きい。









 


旋風脚を振り回すも、ホイハンに下段攻めを食らうハーヤン。

一見、判定の強い対空技に見えるこの技だが、

まずケルナグールに対空、判定云々の概念が存在しないため

相手はまったくひるむことなく攻撃してくる。


一戦目は惨敗に終わった。









くそっ、旋風脚だけじゃどうにもならんな。












様々な攻撃を試してみるも、二戦目も同じように惨敗。




ぐっ! 思っていた以上に難しいぞ。当たり判定がよくわからん。



にいさん、ガンバッテ。スト2だって最初は負けてばかりだったじゃない。



そ、そうだな……。













四戦目になってもホイハンの連続攻撃に苦しめられるハーヤン。

だがここで轟にひらめきが走る。








そうか……! ハーヤンの旋風脚はガイルハイキック。

つまりガイルと同じ戦法をすれば……!









 


ガイルの戦い方といえば、しゃがみ中キックが当たる距離からのけん制である。


これを実践してみると面白いように攻撃が当たる。















この戦法は見事にはまり、第一のケンシ、ホイハンを撃破!





思ったとおりだ! 
ハーヤンはガイルと同じ、中距離をメインに戦うキャラクターなのだ!











勢いに乗る轟は、2人目「シェンソク」戦へと進む。

シェンソクといえば、神の速さの連続攻撃を持つ強豪である。









 


だがコツをつかんだのか、一撃で撃破に成功!







シェンソクよ。きさまの攻撃は確かに速い。

だがそれ以上に軽いのだよ。








  


三人目のケンシ、「
ワンジュツ」。

こちらも中距離戦術で一瞬にして瓦解に成功。

ハーヤンは後ろ向きでも足が出せるので勝負は一方的になった。










ふ……ふははっ! どうやら完全にコツをつかんだようだ!

ケルナグール極めたり! もう私にかなう相手はおるまい!



にいさん、あまり調子に乗ってはいけない。

まだガードリーダーさんの持ちキャラにすらたどり着いていないのよ。



ふっ、私のハーヤンはまさに無敵。負けるわけがない!



いやな予感がするわ……
















事件は四人目の「リャンミン」戦で起きた。















ムッ、こいつは空中攻撃を使うのか。

ならば旋風脚で撃墜するのみ!








 


「な、なんだとっ!?」














リャンミンはジャンプ中に蹴り技を放つことが可能なキャラクター。

そして、先述したようにこのゲームには対空云々という概念が存在せず、

タイミングよく攻撃をされたら絶対に防ぐことができない。

なお、ハーヤンはジャンプできるものの空中攻撃は使えない。















ええいハーヤン! そんな蹴りはガードして隙を突くのだ!











な、なにィ!? ガードしたのにやられたぞ!













ケルナグールは何もしていない状態だとガードが成立するが、

それでも体力を減らされる。












得意の中距離戦術を使うも、壁際に追いやられ蹴られるハーヤン。

壁にいると当たり判定がとりやすいようで、完全に焼け石に水となった。






ちいいっ! もはやこうなれば旋風脚を狙うのみよ!

覚悟せよリャンミン!














 

 




……。


……。
















 


ハーヤン、まさかの39連敗。

これはもはやダイヤグラムがどうとかそういうレベルではない……。

完全に詰んでいる。















……もはやこれまで。さらばだダイ、ポップ……。



にいさん! 溶岩に逃げないで!



だ、だが。お前も見ていただろう。あの空中蹴りは無敵だ。

ケルナグール、これはもはや格闘ゲームとは呼べん。



わかっているわ……。でも、こちらの攻撃も当たっている。

それを繰りかえして、ハーヤンが倒れる前にリャンミンを倒す。

そうすれば活路は見えるわ!



……。確かにな……。

















轟は
「格闘ゲームとは呼べない」といいつつも、感じていた。

リャンミンの攻略は可能であると。


















「この勝負で決める。ゆくぞリャンミン!」










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