※このプレイ日記は2013年6月14日に群馬参謀ナカユウが執筆したものです。










……。




これより審問会を開始する。


容疑は……スパイ疑惑。





















2013年5月、ロングソード連合本部は揺れていた。


アヴァロンの一大作戦を封殺すべく派遣した


最高幹部とつおの作戦がまさかの失敗、消息不明となる。


同時に群馬参謀ナカユウ隊長直属部隊のゼネゲルも姿を消し、


残されたのは彼らと共に戦っていたラッド大尉だけであった。










この歴史的敗退を隊長直属部隊が許容するはずもなく、


帰還したラッドにはスパイ容疑がかけられていた。



















先ほども説明したように……

















敵はアヴァロン軍残党を装っていたアルバトロス帝国軍。


首謀者は総統であるワイズマンと予想されます。


最高幹部を罠に陥れるため、巧妙に偽装していたようです。









うーむ、アルバトロスは弱小国家となめてかかっていたが……


まんまとはめられたわけだな。





隊長、進軍を!








大尉、発言は慎みたまえ。


群馬参謀にゼネゲル、最高幹部。私たちのこうむった被害は甚大だ。


逆に攻め込む所を狙われているかもしれない。




アヴァロン軍も動きを活発化させています。


最悪の場合、情報が漏れているのかもしれません。




もし大尉がアヴァロンかアルバトロスのスパイなら、ありえなくはない話だ。


総攻撃が来る可能性もあるな。





隊長! どうして信じてくれないのですか!





わかっていないようだな。


ロングソードからとつおがいなくなったと知られてみろ。


世界情勢ががらりと変わるぞ。


下手に動ける状況ではないし、君を簡単に信じるわけにもいかないのだ。





くっ……!





















結局、最高幹部とつおを失ったロングソード連合本部は


パワーバランス崩壊による全面戦争化を恐れ、


この問題を極秘とすることを決定。


ラッド大尉は本部に軟禁されることになった。















では大尉、これから君を軟禁することになるが、


何か言い残すことは?





隊長……私は……




















ラッドは思い出していた。



炎の中、最高幹部が残した言葉を……。


















「お前が、俺の意志を継げッ!」


















いや、俺は! 隊を辞めたい!






……ほう。なぜだ?






腰抜けの本部が躊躇している間に、


最高幹部との約束を果たせなくなるからです!


俺は、こんなところにいる場合じゃないんです!



もうあなたになんてついていけない!






こいつ! 隊長になんて口を!





まて、アクトザク。


ラッドよ、約束とは何だ?





あなたに、この事実を伝えること!


そして、あの人の意志を継ぐこと!



前者は、全く意味がなかったようですッ!


よって後者を実行したいと考えています!


軟禁しても暴れて脱走します!










た……隊長、いかがいたしますか?




……。




(軟禁を通り越して銃殺か……?


でも、仕方あるまい。やるならやれ……!)




どうやらとつおの近くにいすぎたようだな。


スパイはこんなバカなことを言わんよ。


働いてもらうとしよう。


貴官に命ずる。アルバトロス帝国に潜入し、とつおたちの消息を掴め!













こうしてラッド大尉はアルバトロス帝国へと向かうことになった!



















すごい啖呵だったわ、ラッド大尉。




理恵さん、お久しぶりです。


今考えると、死んでもおかしくありませんでしたね……。




ええそうね。でも、この任務はそれ以上の気持ちでやってもらうことになるわ。


外面上、この作戦は最初から存在しないことにされているの。


本部からは最低限の支援しか送れないわ。


あとは現地にいる工作員とやりとりして。


連邦軍という名義で活動しているはずよ。


本部からは、私が偽名で連絡します。





わかりました。



武装として、許されたのもこれだけ……。













マシンガン一丁……ですか。


(別に死んでしまっても構わない、という意味だろうな……)



でも、もう一つあるわ。これはロングソード連合の武器じゃないから大丈夫よ。











ワイヤー……ですか?



















隊長のモビルスーツの武器を参考に、私が作ったの。


同じ隊にいたよしみで、これを貸してあげる。




理恵さん……。




それと、ロングソードの軍服や備品はすべてここに置いていって。


連邦軍の軍服を用意してあるわ。




はっ。

































……。





何か?





……いいえ、なんでも。無理しないでね。生きて帰ってくるのよ。




はいっ!





















連邦軍のヘリに乗ったラッド大尉は、アルバトロス帝国へと飛んだ。


ロングソード連合だけでなく世界にも影響を与えかねないミッションが


今、静かに始まった。

















第801弾



ヒットラーの復活

激闘!アルバトロス帝国
















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