※このプレイ日記は2013年8月22日に後援者のセロさんが製作したものです。
第810弾
バッケンローダー
今回はセガサターンの作品
「バッケンローダー」を紹介します。
聞いたことがない作品ね。
残念ながら、それほどメジャーな作品ではないでしょうね。
サターン後期の作品であり、正直知名度はイマイチですな。
どういうゲームなの?
当時流行していたシミュレーションRPGでございます。
ハードな世界観、
キャラクター、
物語、
音楽といった点は
100点をつけてもいいぐらいでしょう。
それはすごいわね。
肝心のゲーム部分はイマイチでしたが。
どこかのサイトで
「本編以外は100点」
という評価を受けていましたね。
ちょっと残念な作品というわけね。
逆に言えば、
本編以外の部分でこれ以上の作品はなかなか思い当たりません。
これで本編さえまともならば、
伝説の名作になっていたのでしょうが・・・・・・
〜 ゲームシステム 〜
ゲームは見下ろし型のSLGなのですが、・・・・・
残念ながら見辛いですな。
・・・・うむ。
辛いわね。
「スレッジ」というアイデア自体は
なかなかのものだったのですが。
※ スレッジ・・・・・蒸気の力を利用した武器。
剣、槍、拳、弓など様々なタイプがある。
画面左側のスレッジモーターを回転させて
攻撃力を調節し、敵を攻撃します。
調子に乗って高威力の攻撃ばかりしていると、
モーターがオーバーヒートしてしまい、
しばらく攻撃不能になります。
面白いアイデアね。
なお、各武器には装器技という名の必殺技があり、
非常に高い威力となっています。
そうなの?
それぞれに特別のアクションシーンがあるのですが・・・・・
サターン後期の作品としては
残念なポリゴンであり、
進行が遅くなるので
即座にアクションシーンはオフにされます。
・・・・・
高低差の概念(高いほど有利)
方向による補正(背後や側面からの攻撃が有利)など
中々の面白い素材があったのですが・・・・・・
敵の思考がワンパターンな上に弱かったですな。
もう少し難易度を上げて、
装備品を充実させ、
クラスチェンジなどの概念を導入すれば
大化けた可能性はありました。
〜 世界観 〜
世界観は19世紀を思わせるような感じです。
重水処理技術で発展した世界、
それゆえに発生した奇病、
激しい貧富の差と
近代的な舞台設定ですな。
奇病?
「重水病」、「恐光症」ともいわれる病です。
日光はもちろん、月明かり程度の光でも
皮膚が炎症を起こす奇病です。
重水技術の発展で発生した奇病ですが、
皮肉にも重水技術で生み出された「ホタル水」だけが、
害を及ぼさない唯一の灯なのです。
・・・・・助かる方法は?
・・・・ありません。
・・・・・
主人公ルシアンの双子の妹は
生まれた時からこの病に冒されており、
余命いくばくもない状況です。
重苦しい世界観ね。
華やかな技術や発展の裏側にある
社会の闇の部分に焦点を当てているのが窺えます。